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2004年12月26日(日)

9R
2004年12月26日(日)
中山
15:25発走

有馬記念 GI

芝・右 2500m 天気:
馬場:
サラ系3歳以上 オープン (混合)(指定) 定量 本賞金:18000、7200、4500、2700、1800万円

予想印

枠番 馬番 馬名 大多 綾恵 ナベ たま
1 1 ゼンノロブロイ
2 2 ピサノクウカイ
2 3 ハイアーゲーム
3 4 コスモバルク
3 5 ハーツクライ
4 6 シルクフェイマス
4 7 ユキノサンロイヤル
5 8 ダイタクバートラム
5 9 タップダンスシチー
6 10 デルタブルース
6 11 ヒシミラクル
7 12 グレイトジャーニー
7 13 ツルマルボーイ
8 14 コイントス
8 15 アドマイヤドン

※ ◎:本命、○:対抗、▲:単穴、△:連下

買い目

大多 9=10 9=1 9-4 9-6 10=1
綾恵 1=4 1=8 1-10 1-11 4=8
山田 4=15 4=1 4=9 15=1 15=9 1=9
たま 13=10 13=1 13=4 13=8 13=11

※「=」は馬番連単の表裏買い、「-」は一方のみ買いです

予想

本命はタップダンスシチー         。

実績:
距離・コース:
順調度:
良・2.31.4
日本の期待を一身に背負った仏国・凱旋門賞(国際G1)への挑戦は,残念ながら17着に惨敗。今年の英国ダービー馬ノースライトがハナを奪い,その直後に付ける形となったのだが,最後の直線入り口辺りから余力なく脱落。渡仏を予定していた輸送機の故障のため一旦は遠征を断念したのだが,直前の成田発への振り替えで出走にはこぎつけたものの,強行軍のツケがレースでの不本意な結果となってしまった感。帰国後も疲労が抜けきれず,一時は有馬への出走すら見送られるところであったが,急ピッチで乗り込まれたことで,今週の追い切りは栗東CWで6ハロン79秒,終い12秒台をマークしており,とりあえずの出走態勢は整った様だ。春の宝塚記念(G1)では,早めのスパートで2馬身差の圧勝を演じており,秋の海外1戦だけで能力の減衰を言うのは早すぎる。昨年の当競走は掛かったザッツザプレンティとアクティブバイオの強引な競馬で自分のレースを作れず8着に敗れたが,今年のメンバーならばマイペースの逃げも打てそう。調子さえ戻っていれば,ゼンノロブロイの追撃を封じての復活劇が叶うとみたい。

対抗はデルタブルース           。

実績:
距離・コース:
順調度:
良・2.34.7
前走のジャパンC(G1)では,混迷の連下争いをゴール寸前で3着に強襲。出遅れのために後方の位置取りになってしまったが,先行して粘り込んだ2着のコスモバルクにクビ差まで迫ったのだから,もはやフロックの域ではない。終いの推定上がりも優勝馬のゼンノロブロイに次ぐものを見せており,色々と収穫の多いレースといえるものだった。さすがにG1の2連戦をこなし激走が続いた点は気がかりではあるが,レースの1週間後には坂路で時計を出していた位だから深刻なダメージはなかった模様。今週の追い切りは,栗東CWで5ハロン69秒,終い11秒台とほぼ前走並み。中山の2500M戦も3走前の九十九里特別で勝利しており,適性は問題なさそう。有馬は基本的にステイヤータイプの好走が多いレースであり,過去の連対馬にも菊花賞馬が多いのは心強い。スタミナの求められるレース展開でなら,前走で決定差を付けられたロブロイへの巻き返しを可能とみて対抗評価に位置づける。

単穴はゼンノロブロイ           。

実績:
距離・コース:
順調度:
良・2.32.1
秋初戦の京都大賞典(G2)こそクビ差2着で取りこぼしたが,天皇賞(秋),JCの秋季G1・2連勝を達成。いずれも着差以上の楽勝だっただけに,少なくとも近2走で対戦したメンバーとの勝負付けは終わった印象を受けたほどだ。この中間は馬ナリながらもコースで十分な本数を追っており,目に見える様な疲労は感じられない。過去に馬券対象を外したのが2戦のみ(共に4着)の安定ぶりを考えると,当馬を外した馬券作戦はリスクが高いことになり,アッサリ優勝を決められても驚けないのだが,今回は宝塚で後塵を拝した本命馬がいるのは気になるところ。敗れた2戦である菊花賞と今年の宝塚記念のレースを思い出すと,勝ち馬は早めのロングスパートで勝負を決めており,急激なペースチェンジや長く脚を使わされるレースには弱いのではないか,との仮説を立てる。もちろん,これには本命馬や他馬の動向次第の面が大きいが,過去幾多の名馬が失敗した秋季G1・3連勝の壁の高さを思い出せば,今回に限っては付け入る隙ありとみて,好配当を狙ってみる価値はありそうだ。

抑えはコスモバルク            。穴はシルクフェイマス          。

今週のワンポイントアドバイス

末脚爆発,ツルマルボーイ


04年の中央競馬を締めくくるグランプリ有馬記念。ファン投票で選出された10頭と出走基準をクリアした5頭が暮れの中山で激突する。今年はどんなドラマを見せてくれるのか。過去10年のデータを参考にレース傾向を探ってみたい。
1??3番人気は6,3,3連対。上位人気は威張れる成績ではないが,6番人気以下の伏兵馬も4連対と元気がない。01,02年と馬連万馬券が飛び出したが,6回は1000円台以内の人気サイドで収まっている。
連対馬の前走は,G1組が17頭,G2組2頭,G3組1頭。G1組が連対の85%を占めている。有力ステップはジャパンC8連対,菊花賞4連対,天皇賞(秋)3連対。また,連対20頭中18頭が前走5着以内。前哨戦で掲示板を確保していれば巻き返しが可能となっている。
年齢別は3??7歳上馬が36,41,35,20,8頭出走して8,8,3,1,0連対で,勝ち数は6,3,1,0,0勝。3,4歳馬が連対数で並んでいるが,勝利数では3歳馬6勝,4歳馬3勝となっている。
関東馬54頭と関西馬86頭で争い9対11。関東馬は連対数で関西馬に劣るが,連対率で上回っている。
ゼンノロブロイが優勝すればテイエムオペラオーに続き2億円のボーナスを獲得するが,ゼンノロブロイに連勝街道を驀進したあのオペラオーの破壊力は期待できない。また,コスモバルクが優勝すれば史上初の地方所属馬のグランプリ王誕生となるが,コスモバルクのように菊花賞→ジャパンCと使われて連対した3歳馬はシルクジャスティスただ1頭。バルクにはジャパンCで2着に激走した疲労残りが心配だ。
◎人気の2強に死角ありと見て,本命にツルマルボーイを推す。天皇賞(秋)4着の敗因は,雨の影響で馬場がゆるくなり末脚が甘くなったもの。昨年の有馬記念は天皇賞(秋)→ジャパンCのローテーションでゼンノロブロイと半馬身差4着。今年はジャパンCをパスしてゆったりした日程でグランプリに臨む。今の中山は高速馬場で末脚を爆発させるには絶好の舞台,2つ目のG1奪取のチャンスだ。
○相手はデルタブルース。前走ジャパンCは出遅れたが,道中折り合い,直線猛烈な追い込みを見せて3着と健闘した。好位差しから脚をためる競馬で新たな一面を見せた。中山2500Mはコーナー6個を回るコースで先行有利。菊花賞のように好位からの競馬ができれば,若さと勢いで押し切るシーンも十分ある。
▲上記2頭をまとめて負かせば,やはりゼンノロブロイか。天皇賞(秋),ジャパンCと目いっぱいの競馬で連勝中。“疲労”は気になる材料だが,実績上位馬に間違いなく,秋G1・3連勝を狙える大器だ。
△ヒシミラクルはジャパンCで道中楽に追走し,直線先頭に立つ勢い。結果9着に敗れたが,休養明け2戦目の前走で大きな上積みを見せた。G1・3勝の実績は出走メンバー中,ナンバー1。たたき3戦目で大波乱の立役者を演じても驚けない。
△ホッカイドウ競馬所属のコスモバルクはクラシック3戦を2,8,4着に好走し,前走ジャパンCでも3馬身差2着と健闘。地方所属馬に課される厳しい条件をクリアーしながら好成績を挙げている。ジャパンC後は北海道へは戻らず,大井競馬場で疲労回復に専念しながら調整された。中山はセントライト記念(G2)を制した相性のよい舞台だが,激戦の疲れが気になる今回は連下の評価に留めたい。
△武豊とのコンビで出走してきたダイタクバートラムも怖い。前走はスローの3600MステイヤーズS(G2)でキッチリと折り合い,勝負どころからまくって上がり33秒台で差し切った。相手に恵まれたとはいえ横綱相撲でG2を圧勝した。中山コースは5戦して,全て3着以内。相手は強力だが侮れない。

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