前走・シドニーTは1馬身差の2着に好走し、現級3度目の連対。勝ち馬のトップウイナー(次走オープンV)より2キロ重いハンデを背負っていたことを思えば、負けて強しの内容だった。定量戦で改めて期待したい。

前々走・春風Sは、直線で一旦は完全に抜け出しての2着。前走・越後Sは4着に敗れたものの、ハイペースの2番手からしぶとく粘り込んで力は示した。大型馬の叩き2戦目で上積みが見込め、押し切る場面もありそうだ。

今年は「オリンピックイヤー」の影響で番組変更や変則日程が続いている。この「上越S」も2014年以来6年ぶりに復活する。久々の開催で参考となるレースがないため、過去データによるレース分析はパスする。ちなみに、今週から開幕の第2回小倉競馬も例年より2週短い4週間の日程で実施される。


◎......昨秋の中山ダート1200Mでメイショウミライは1分9秒9で2着。差し切りはならなかったが、芝並みの時計で半馬身差まで迫った。その後も6ハロン戦で3、5、2、2着。いつ現級を卒業してもいい好走を続けている。新潟は2勝クラスで2着した舞台。今度こそVだ。

○......相手はメイプルグレイト。前走のシドニーTで◎に0秒1差先着されたが、クラス2戦目で変わり身を見せた。新潟は2勝クラス時代に後方から追い込み届かず14着に敗退したが、現在は好位追走に脚質転換している。今回も大崩れは考えられない。

▲......ウルトラマリンは全3勝をダート1400Mで挙げている。6ハロン戦は初めてとなるが、前走の洲本特別が後続を3馬身突き放す圧勝。1000M通過が58秒9のハイペースの2番手から押し切る強い競馬だった。距離短縮は歓迎。昇級戦から警戒が必要だ。

△1......マラードザレコードはこのコースのレコードホルダー。前走は逃げて9着と案外な結果となったが、後続に早めに来られて抵抗できなかった。同型馬との兼ね合いがカギとなるが、マイペースの競馬に持ち込めれば侮れないスピードを秘めている。

△2......3カ月半の休み明けの越後Sでシスルは0秒5差の4着。好位2番手から立ち回る積極的な競馬で掲示板を確保した。スタート抜群で、好位につけて競馬ができるのが大きな強み。今回はたたき2戦目で、全3勝の6ハロン戦。上位争いも可能だ。

△3......穴を出せばスズカモナミか。前走の火打山特別は中団で構え、直線内から外へ切り替えるロスがありながら2勝クラスを差し切った。昇級戦、休み明けとなるが、相手なりに走れるタイプで、鉄砲駆けもOK。混戦になればV戦線に浮上する。