J・G1レース6勝を挙げている障害界の絶対王者。昨年は平地の有馬記念(G1)に参戦し、一線級相手に9着と見せ場を作った。今秋から再び平地にシフトして10、12着と結果は出ていないが、いずれも不得手な瞬発力勝負。中山3600Mでスタミナ勝負になれば、平地タイトルにも手が届く。

2016、18年の当レースでいずれも3着に好走。スタミナに富み、小回りコースも苦にしないタイプだ。今夏に脚部不安から復帰して6、8着に終わっているが、この中間は好時計をマークして良化ムード。実績のある舞台で巻き返しを狙う。

春の緑風S(準オープン)では、のちに重賞で連対するタイセイトレイルに勝利。続く札幌日経OP(L)は、出遅れながらも小差4着と力を示した。ジャングルポケット産駒らしくスタミナ豊富で、中山の長丁場にも勝ち鞍がある。前走は10着と振るわなかったが、しっかり立て直された今回は出番があっていい。

2019年の中央競馬も大詰め。令和元年の師走競馬が中山、中京、阪神でスタートする。中山初日の土曜メーンは、平地最長距離3600メートルで争われる名物マラソン重賞「スポニチ賞ステイヤーズS」。フルゲート16頭に満たないものの、スタミナ自慢13頭が集結して激戦を繰り広げる。過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。

連対馬は(1)(13)、(5)(2)、(4)(6)、(8)(4)、(1)(4)、(3)(4)、(1)(7)、(1)(3)、(1)(2)、(1)(2)番人気の組み合わせで決まった。1番人気は6勝と強く、特にここ6年は【5010】と馬券圏から消えたことはない。

馬連配当は
3けた…………3回
1000円台…2回
2000円台…2回
5000円台…1回
6000円台…1回
万馬券…………1回

12年に8、4番人気のワンツーで1万1470円の万馬券が飛び出したが、その後は3けた配当3回を含めすべて3000円未満で決着。大荒れは期待できない。

一方、3連単配当は5万円台、3万円台、41万円台、24万円台、2万円台、1万円台、2万円台、2710円、830円、5760円。11、12年に41万、24万馬券が出る波乱となったが、こちらも近年は平穏に収まる傾向を見せている。ちなみに、3着は2、3、12、2、7、1、4、2、3、4番人気だった。

連対馬20頭のクラス別は、重賞組11頭、オープン特別組4頭、1600万下組5頭。格上のオープン組が連対馬の75%を占めているものの、3勝クラス組も5連対と侮れない存在となっている。

ステップはアルゼンチン共和国杯(3、2、10、6、9、2、4着)組が7連対でトップ。3連対で京都大賞典(7、9、10着)組が続き、2連対でアンドロメダS(4、2着)組と比叡S(3、1着)が並んでいる。

年齢別は3〜7歳以上馬が6、23、37、36、40頭出走して、3、3、5、4、5連対。連対率は50、13、14、11、13%。幅広い世代から連対馬が出ているが、3歳馬の成績が安定している。


障害の絶対王者オジュウチョウサンは格上挑戦。スタミナには敬意を表すものの、別定戦では馬券圏は厳しいと見て、前年の覇者リッジマンを本命に推す。前走の京都大賞典13着は5カ月半ぶりの実戦で、メンバーもそろっていた。ここに入ればダイヤモンドS2着の実績も光り、スタミナ豊富は証明済み。たたき2戦目でガラリ一変する。

馬単は(10)←→(12)、(10)←→(2)、(10)←→(8)、(10)←→(11)、(10)←→(6)。

3連単は(10)←→(12)から(2)(8)(11)(6)と、(10)←→(2)から(12)(8)(11)(6)への3着流し。