デビュー戦こそ2着に敗れたものの、その後は中山コースで連勝。前走・葉牡丹賞(500万下)はスタート後に他馬と接触するアクシデントをものともせず、レコードで快勝した。急坂に対応できるパワーがあり、小回りを苦にしない点も大きな強み。引き続き同舞台でタイトルを狙う。

前走・東京スポーツ杯2歳S(G3)は出負けしたものの、後方から追い上げて小差5着。勝ち馬のニシノデイジーが次走のホープフルS(G1)で3着と、レースレベルは水準以上だった。まだ気性面に若さを残すものの、秘めたポテンシャルは高そう。デビュー勝ちした2000Mで、さらなる前進を期待したい。

前走・葉牡丹賞(500万下)はシークレットランの2着。直線で窮屈になる場面があったものの、馬群を割って0秒2差と力は示した。曽祖母ダイナカール、祖母エアグルーヴはともにオークス馬。まだまだ奥がありそうだ。

過去10年、連対馬は2-1、1-3、2-8、2-5、7-5、5-1、3-1、5-7、1-7、1-2番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は6、4、2連対とまずまずの成績で、伏兵馬の連対は7、8番人気馬の3、1頭だけとなっている。

馬連配当は
3 け た……3回
1000円台…2回
2000円台…2回
4000円台…1回
6000円台…1回
7000円台…1回

最高配当は2016年に5、7番人気のワンツーで決まった7460円。キャリアの浅い明け3歳馬の重賞戦でもほぼ平穏に収まる傾向を見せている。

一方、3着に13、2、7、1、9、4、6、2、3、6番人気が入った3連単配当は10万円台、3170円、15万円台、1万円台、16万円台、4万円台、1万円台、7万円台、2万円台、1万円台。こちらは10万超の万馬券が3回も出る荒れ模様となっている。

連対馬20頭のクラス別は、重賞組7頭、オープン特別組2頭、500万下組7頭、未勝利組4頭。格上のオープン組は9連対と半数に届かず、500万下以下組から11頭が連対している。

ステップ(着順)は3連対でエリカ賞(1、1、1着)組と葉牡丹賞(1、2、1着)組が並び、2連対で朝日杯フューチュリティS(2、7着)組、ホープフルS(3、3着)組、ラジオNIKKEI杯2歳S(5、4着)組が続いている。上記5組が有力路線で、そこでの成績は【5.2.2.1.1.1】(1〜5着、着外)。掲示板を確保していれば、さらに信頼度は高くなる。

キャリア別は1〜5戦以上馬が0、3、10、6、1連対。連対率はそれぞれ0、10、27、29、2%。キャリア3、4戦馬が好成績を残している。


◎……ランフォザローゼスはデビュー戦を2番手からあっさりと抜け出す完勝。前走の葉牡丹賞も直線で差し切るかに見えたが、ラスト1ハロンで一瞬追えず2着に敗れた。名牝エアグルーヴの孫で将来性は確か。重賞Vでクラシック戦線に駒を進めたい。

○……この舞台でシークレットランは前走・葉牡丹賞を2歳レコードで差し切り勝ち。走破タイムは同開催のホープフルSよりも単純比較で2秒速かった。激走の反動が心配で2番手としたが、速力上位は明らか。3連勝で重賞奪取があっても不思議はない。

▲……割って入ればカテドラル。新馬、オープン特別と連勝した勢いで臨んだ東京スポーツ杯2歳Sは11着。レース中にムキになる悪い面がモロに出て競馬にならなかった。2連勝は強い内容。一息入れて立て直した効果を出せれば差はない。

△1……ラストドラフトは1戦1勝。キャリアは浅いが、前走で破った2、4着馬が次走で未勝利戦を快勝した。新馬勝ちの上がり33秒1は優秀。東京から中山へのコース替わりで、瞬発力比べになれば首位争いに加われる。

△2……穴を出せばリーガルメインか。新馬勝ちは飾れなかったが、2戦目の未勝利戦を差し切りV。出遅れて中団からとなったが、レース最速の上がりで後続を突き放した。2走はともに芝2000M戦。混戦になれば距離経験が生かせる。