ここまで左回りのマイルは4戦4連対。前走・NHKマイルC(G1)では上がり最速をマークし、アドマイヤマーズに半馬身差まで迫った。今年のNHKマイルC組は中京記念(G3)でワンツーを飾っており、古馬相手に通用することは証明済み。53キロの斤量も追い風になりそうで、秋へ向けて勢いをつけたいところだ。

近2走はマイルで連勝。前々走・錦S(準オープン)を好時計で差し切ると、稍重の前走・米子S(L)は2番手から力強く押し切った。馬場や展開に左右されずに結果を出せたことは収穫。好調を維持している今なら、タイトル獲得の場面があっても不思議はない。

今年に入ってリステッド競争を連勝し、マイル戦では通算5勝。前走・エプソムC(G3)はスローペースで前に届かなかったものの、上がり32秒台をマークして力は示した。新潟は初めてでも左回りで良績が多く、末脚を生かせる外回りは歓迎。引き続き好勝負が期待できそうだ。

過去10年、連対馬は2-1、6-2、4-2、1-5、4-1、4-1、2-6、3-7、7-4、1-5番人気の組み合わせで決まった。1〜3番人気は5、4、1連対とアテにしづらい面もあるが、人気薄馬の連対は6、7番人気の2、2連対となっている。

馬連配当は
3 け た……1回
1000円台…4回
2000円台…2回
3000円台…1回
4000円台…1回
7000円台…1回

最高配当は一昨年の7180円で、残る9回はすべて5000円未満で決着。真夏のマイル重賞でも波乱度は低い。

また、3連単配当は5万、13万、3万、2万、1万、3万、10万、3万、13万、2万円台。こちらは4けた配当で決まったことはなく、10万円を超す高配当が3回も飛び出している。ちなみに、3着は13、10、3、8、3、6、9、1、5、3番人気だった。

連対馬20頭のクラス別は、重賞組16頭、オープン特別組1頭、3勝クラス組3頭。格上の重賞組が連対馬の80%を占めている。

ステップは中京記念組が6連対でトップ。3連対で安田記念組とエプソムC組が続いている。なお、最多連対の中京記念組は距離が2000M→1600Mに短縮となった2012年からの7年間で、2勝、2着4回、3着2回の大活躍。現在5年連続で連対を果たしている。

年齢別は3〜7歳上馬が10、21、63、41、26頭出走して、1、7、9、2、1連対。連対率は10、33、14、5、4%。連対数で5歳馬、率で4歳馬が好成績を残している。

関東馬73頭と関西馬88頭で争った東西対決は、7対13。連対率は10、15%。関西馬が関東馬を圧倒している。

また、性別は牡馬が135頭出走して16連対(連対率12%)、牝馬は26頭で4連対(同15%)。牝馬は連対数で見劣るものの、率で逆転している。


◎……本命に3歳馬ケイデンスコールを指名する。昨年の新潟2歳Sの覇者で、前走のNHKマイルCは33秒6の末脚で2着。半馬身届かなかったが、1分32秒5の走破時計は優秀だ。左回りのマイルは(2.2.0.0)と得意。53キロの斤量も恵まれた。

○……相手は中京記念で4着に健闘したミエノサクシード。後方待機から直線いい伸び脚を見せたが、馬群をさばき切れずに脚を余した感が強かった。2走前のヴィクトリアマイルで上がり33秒1をマークしたように決め手はG1級。良馬場で巻き返す。

▲……ロシュフォールはマイルで1戦して0秒1差の2着。1800〜2000Mに良績が集中しているが、この距離に出走がなかっただけで、左回りも(4.0.1.0)と抜群の相性。重賞騎乗機会4連勝中の田辺騎手騎乗も見逃せない。

△1……ミッキーグローリーは京成杯オータムHを豪快に差し切り、前走のマイルCSでもレース最速の上がりで小差の5着に奮闘した。G1を狙える逸材だが、今回は9カ月ぶりの競馬。人気でも一度たたかれてからとみて△とした。

△2……前走のエプソムCでソーグリッタリングは3着。スローペースの上がりの競馬で分が悪かったが、好位追走から0秒3差まで迫った。5勝を挙げている芝1600戦。京都で抜群の成績を残しているように平たんコースも歓迎だ。

△3……ロードクエストは前走の中京記念で11着。外枠11番と直線で馬場の一番悪いところを通らされたのが痛かった。今年は勝ち星に恵まれていないが、全4勝中3勝のマイル戦は歓迎。引き続きM.デムーロ騎手なら大駆けも期待できる。