デビュー戦をレコードタイムで逃げ切ると、前走の小倉2歳S(G3)も制して2連勝。2番手追走から直線でキッチリ抜け出しており、控える競馬で結果を出せたことは収穫だった。今回は2ハロンの距離延長がカギとなるものの、このメンバー構成なら更なる連勝があっても驚けない。

前走の新潟2歳S(G3)は中団からの競馬。勝ち馬ハープスターには突き放されてしまったが、2着イスラボニータと同タイムの3着なら評価を下げる必要はないだろう。デビューからの4戦すべてがマイル戦と距離実績は十分。ここでも好勝負が期待できそうだ。

まだ新馬戦を勝ち上がったばかりだが、その勝ちっぷりが優秀。スローペースの中団を追走すると、上がり最速の切れ味で力強く差し切った。馬群でひるまない勝負根性があり、ひと叩きされた上積みも大きそう。重賞で相手は強化されるものの、決して軽くは扱えない。

過去10年、連対馬は1-2、9-3、1-3、1-2、3-6、3-1、1-5、1-5、4-1、6-3番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は7、2、5連対の成績。7連対の1番人気は勝率、連対率でもトップとなっている。

馬連配当は
3けた…………5回
1000円台…2回
3000円台…1回
5000円台…1回
万馬券…………1回

9番人気が勝利した04年に1万5900円の万馬券が出たが、7回は2000円未満。伏兵馬の出番は少なく、波乱度は低い。

前走クラス別(成績)は重賞組4頭(1、2、6、2着)、オープン特別組5頭(1、3、1、5、1着)、新馬組6頭(全馬1着)、未勝利組5頭(全馬1着)。連対した20頭中17頭が前走でも連に絡んだ馬で、残る3頭が6、3、5着。前走で馬券対象となっていることが、連対への理想条件となっている。

路線別はオープン特別の野路菊S組が5連対と好相性。次いで小倉2歳S組2連対の順。

キャリアは1〜5戦以上馬が6、8、5、1、0連対。連対率はそれぞ27、19、15、6、0%。キャリア1〜3戦に良績が集中している。

性別は牡馬111頭と牝馬11頭で争い、18対2。連対率は16、18%。牝馬の出走は11頭と少ないが、連対率で牡馬を上回っている。


◎……プライマリーコードが2連勝で重賞制覇を果たす。函館のデビュー戦はスローペースの4番手で折り合い、直線で2着に0秒2差をつけて快勝。ゴール前は余裕の手応えで、着差以上の強さを見せた。レースぶりからマイル戦も問題ない。

○……ライザンは新馬戦でアトムの3着と敗れたが、次走の未勝利戦で後続を3馬身ちぎって勝ち上がった。初戦はもうひと追い欲しい仕上がりで、出脚が鈍かったことも響いたようだ。叩いて順当に良化。流れに乗れば首位争いは必至だ。

▲……アトムはデビュー戦で出遅れ。馬群の中からの競馬となったが、直線で前が開くとあっさり抜け出した。半馬身差の勝利だったが、着差以上に能力を感じさせるレースぶり。相手はそろうが、昇級戦から好勝負に持ち込める。

△1……ホウライアキコはデビュー戦を逃げてレコード勝ち。続く小倉2歳は重馬場をものともせず、2番手から差し切った。距離延長がポイントとなるが、追ってひと伸びするだけに距離延長は克服できると見た。

△2……ピークトラムはマイル戦を4戦して、3、3、1、3着。前走の新潟2歳Sでは勝ち馬に離されたが、2着とはハナ差の接戦だった。距離実績は十分。重賞でもまれた経験を生かし切れば差はない。