今週から関東エリアでは,中山競馬場から東京に舞台が変わる。土曜のメーンは芝1600Mで争われる伝統の一戦「東京新聞杯」。春に行われる短距離から中距離までの路線をにらんで始動できる重賞戦とあって,毎年激戦が繰り広げられている。
過去10年,1番人気は3勝2着2回とほめられる成績ではなく,2,3番人気もそれぞれ3,1連対。上位人気は不振で,代わりに6番人気以下から9頭が連に絡んでいる(03年は中山競馬)。
馬連配当は3けた4回,1000円台1回,4000円台1回,9000円台1回,万馬券3回。3けた配当が4回出ている一方で,万馬券決着も3回。堅いか荒れるかの両極端の傾向を見せている。
連対馬の前走は重賞組9頭,オープン特別組8頭,1600万下組3頭。その時の成績を見ると,重賞組は着順に関係なく巻き返しているが,ほかの組は3着以内が連対条件となっている。
連対馬20頭は芝をステップに出走。距離は1200??1400M3頭,1600M13頭,1800M2頭,2000??2500M2頭。当レースと同距離のマイルからの臨戦馬が最多連対を果たしている。
路線別は5連対の京都金杯組とニューイヤーS組でトップを争っているが,ここ4年連続で5連対中の京都金杯組に勢いがある。
年齢別は4??8歳上馬が6,2,9,3,0連対。連対率はそれぞれ16,8,24,9,0%。連対数,率で6歳馬が世代をリードしている。
牡馬135頭と牝馬11頭で戦って,20対0。牝馬はここまで最高が3着と苦戦している。
◎…マルカシェンクは京都金杯で出遅れ。道中は2番枠が影響して内で窮屈な競馬となったが,直線,インから鋭く伸びて2着まで迫った。マイル重賞2勝の実績馬。発馬を決めれば3つ目のタイトルに手が届く。
○…タマモサポートはキャピタルS,京都金杯とマイルで2連勝。前走は流れが向いたとはいえ,マルカシェンクを2馬身ちぎった。東京の芝では1勝だが,好位から積極的なレースを展開すれば十分V争いになる。
▲…昨年のリザーブカードは関屋記念2着,富士S2着。で,初挑戦のG1(マイルCS)でも直線で不利を受けながら0秒6差(10着)。マイル重賞では大崩れしていない。G3戦で前走比1キロ減の斤量なら,勝ち負けできるはずだ。
△1…ローレルゲレイロは重賞2勝で,G1でも2着2回と実績は一枚上。香港遠征明けでも栗東坂路の追い切りで,1番時計をマークして元気いっぱい。道悪でもマイペースに持ち込めば連覇のチャンスはある。
△2…サイレントプライドはマイル戦で9戦して6勝。東京は富士Sを快勝している舞台。初めて背負う58キロは気になるが,立ち回りのうまさでカバーできれば好勝負に持ち込める。
△3…前走のアブソリュートは,勝負どころから余裕のスパートで鮮やかに差し切った。5歳馬でも11戦と戦歴は浅く,のびシロも十分。さらにマイル戦では昨夏から3戦全勝の好成績。重賞初挑戦でも侮れない。