過去10年,連対馬は3??2,3??1,9??1,1??4,1??3,1??4,5??4,2??3,8??7,1??4番人気の組み合わせで決着した。4勝,2着2回の1番人気はアテにならず,2,3番人気も2,4連対と上位人気の信頼度は低い。ただ,6番人気以下の伏兵馬も3連対,馬連の半数5回は3けた配当が占め,5000円を超えたのは一昨年に出た8440円の1回のみ。無理な穴狙いは得策ではない。
連対馬の前走はG1??G3各2,9,5頭,オープン3頭,旧900万条件1頭。そこでの成績は1??5着19頭と10着1頭。有馬記念(G1)2けた着順から巻き返したジェニュイン以外は,前走で掲示板を確保していた。
路線別はアメリカJCC(G2)組が6連対でトップ,東京新聞杯(G3)組4連対,2連対で白富士S組が続いている。年齢別は4??7歳上馬が41,27,30,26頭出走し,8,5,5,2連対。連対数で4歳馬が世代を一歩リードしているが,率では4??6歳馬がほぼ互角となっている。牡馬115頭と牝馬9頭で争い20対0。出走頭数も少ないが,ここまで牝馬は1頭も連に絡んでいない。
サイドワインダーが巻き返す。前々走の京都金杯(G3)は4コーナー最後方から馬群を割ってクビ差2着。前走の東京新聞杯も重量58キロを背負って,4コーナーで他馬と接触する不利を克服して4着に健闘した。2走とも掲示板に載ったものの,悔いの残るレースだった。芝1800Mは4戦3勝のベストの距離。スムーズな展開ならば33秒台の末脚がさく裂する。
プリサイスマシーンは2走前のオープンでダンツジャッジを完封。続く中日新聞杯(G3)でカンファーベストを差し切り,目下2連勝中。芝1800Mでは2戦2勝と底を見せていない。先行すると簡単にはバテないタイプだけに,コーナーを4回まわる中山コースは歓迎。相手は強化されたがG2戦でも引けは取らない。
開幕週のスピード馬場は,逃げるローエングリンにとって願ってもない舞台。香港G1から帰国して初の国内戦となるが,もともと仕上がり早で,気性で走るタイプ。昨年Vの再現も十分ある。
サクラプレジデントは昨年のクラシックをにぎわした力量馬。ここ2戦,G1では見せ場なく敗退しているが,G2では連を外していない。3カ月ぶりで狙いを下げたが,このメンバーならいきなり勝利しても驚けない。
混戦になればマイソールサウンドの出番も十分。前走,京都金杯は中団から追走して直線に向くと,馬場の真ん中から力強く抜け出して快勝した。中山は初体験となるが1800Mは7戦5連対。直線の坂さえ克服すれば,あっといわせるシーンがあっても不思議ない。
ハッピーパスは京都牝馬S(G3)のスタートで後手を踏み,中団からの競馬。終いは良い脚で詰めてきたが,0秒3差3着止まりだったのは,57キロの負担重量が微妙に影響したか。今回は牡馬との混合戦。前走から2キロ減の斤量を生かせれば,上位争いに食い込める。