Bリーグ2021-22シーズン戦力ランキング

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 21-22シーズンのB1全22クラブの戦力をオフェンス、ディフェンスで採点し、合計得点で戦力ランキングを公開。
 シーズンの閉幕前後から移籍市場が活性化し、代表クラスの選手や長年クラブを支えてきた外国籍選手や帰化選手の移籍もあり、戦力分析がかなり難しいとも言える。今季も激戦が予想されるが、シーズンを通して成長したチームがチャンピオンシップで上位進出を果たすことになるだろう。
(企画構成:バスケットボールキング)
※オフェンス、ディフェンス、それぞれ50点満点、総合100点満点で採点

順位 チーム 総合 オフェンス ディフェンス
1 宇都宮ブレックス 93 45 48
2 アルバルク東京 92 47 45
3 川崎ブレイブサンダース 91 46 45
4 千葉ジェッツ 90 46 44
4 琉球ゴールデンキングス 90 45 45
6 大阪エヴェッサ 88 46 42
6 秋田ノーザンハピネッツ 88 42 46
6 島根スサノオマジック 88 46 42
9 サンロッカーズ渋谷 87 45 42
10 富山グラウジーズ 86 46 40
10 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 86 44 42
12 シーホース三河 85 43 42
12 三遠ネオフェニックス 85 43 42
12 信州ブレイブウォリアーズ 85 40 45
15 広島ドラゴンフライズ 84 44 40
16 群馬クレインサンダーズ 83 43 40
17 新潟アルビレックスBB 81 41 40
17 滋賀レイクスターズ 81 40 41
17 横浜ビー・コルセアーズ 81 38 43
20 京都ハンナリーズ 80 39 41
21 レバンガ北海道 78 39 39
22 茨城ロボッツ 77 39 38

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オフの移籍市場の活性化が、今季のチャンピオン争いにどのような影響を与えるか

昨季のファイナルを戦った千葉 vs 宇都宮の両エース、サイズ(右)とロシター(左)がアルバルク東京に移籍【写真:(C)B.LEAGUE】

 コロナ禍が続く中、今年もBリーグ開幕の季節が到来。B1は昨季同様にB2からの昇格2クラブを加え、計22クラブが頂点を目指して激しい戦いに臨む。

 昨季の成績に、移籍市場がさらに活発化した結果を加味して各クラブの戦力を見渡すと、上位と目されるクラブに大きな差は見られない。昨季の1試合平均失点で他を圧倒した宇都宮ブレックスに関しても、長く主軸として活躍した選手を失った影響が気になるところ。新外国籍選手のフィット具合によっては難しいシーズンを送る可能性もある。外国籍選手の入れ替えという点では昨季王者の千葉ジェッツにとっても決して他人事ではなく、逆にその宇都宮や千葉の主軸を獲得したアルバルク東京はオフの移籍市場の勝者と言っていい。

 上位争いへの台頭が期待されるのは島根スサノオマジックだ。昨季のMVP金丸晃輔に加えて日本代表候補の安藤誓哉と東京オリンピックで初の銅メダル獲得を果たしたオーストラリア代表の主力、ニック・ケイも獲得したインパクトは大きく、今季の注目クラブであることは間違いない。秋田ノーザンハピネッツも川嶋勇人の加入は武器であるディフェンスをさらに強固なものにしてくれるはずだ。昨季下位に沈んだ三遠ネオフェニックスや広島ドラゴンフライズも大がかりな補強を施し、特にディフェンス能力の高い選手の活躍次第では一気に順位を上げる可能性を秘める。

 例年B1の強度の高さに苦しむ昇格組では、B2歴代最高勝率を記録した群馬クレインサンダーズに注目。同じようにB2で他を圧倒して昇格した昨季の広島と信州ブレイブウォリアーズの違いを考えると、群馬のカギはディフェンスということになるだろう。新指揮官トーマス・ウィスマンヘッドコーチの手腕も問われる。

 そして今季に関しては、アジア特別枠を活用するクラブが増えた点にも注目したい。フィリピン国籍選手の活躍によっては滋賀レイクスターズや新潟アルビレックスBBが勢いづくことも考えられ、リーグの勢力図にも影響を与えそうだ。

 終盤に試合中止が相次いだように、昨季は多くのクラブが見えない敵との戦いに神経をすり減らす難しいシーズンとなった。今季も我慢を強いられる中での開幕になるが、想定を超える出来事は選手の急成長や下位クラブの躍進などコート内でこそ起こるべき。このランキングもあくまで参考でしかなく、すべてのクラブが目の前の相手としのぎを削り合い、熾烈なシーズンとなることを切に望む。

文=吉川哲彦

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