第93回センバツ高校野球ランキング

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3月19日に開幕する第93回センバツ高校野球。出場32校の昨秋の公式戦におけるチーム成績と個人成績をランキング化し、今大会をより楽しむためのデータを紹介します。

※成績は主催者提供データを参照。チーム評価は10段階で記載しています。成績は横にスクロールします。(監修:松倉雄太)

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解説

昨秋最も公式戦をこなした中京大中京。プロ注目右腕・畔柳を中心に総合力が高く、東海大菅生・大阪桐蔭に次ぐ存在と見られる【写真は共同】

【総合評価】

 昨秋の明治神宮大会が中止になったため各地区間の比較は難しいが、各校の秋季大会でのデータに加え、ベストパフォーマンスの試合も加味しながら独断と偏見で決めた。

【試合数】

 今大会出場校で最多は12試合の中京大中京と上田西。最少は市和歌山の6試合だった。市和歌山は各種高校野球雑誌には4強が県一次戦を免除される新人戦を記載しているため11試合となるが、主催者発表資料では新人戦を省いているため、6試合となることを補足しておきたい。

 東海大会連覇の中京大中京は昨年度が19試合だったが、明治神宮大会の中止と名古屋地区二次予選の1位校トーナメント1回戦で敗れたため今年度は12試合となった。

仙台育英は4割越えのチーム打率に加え、チーム防御率も0.94と安定。投打に実力のある選手がそろっている【写真は共同】

【攻撃】

 チーム打率トップは32校で唯一4割を超えた上田西。以下、東海大菅生、健大高崎、大阪桐蔭、仙台育英、常総学院、北海、中京大中京、八戸西、敦賀気比と続き、ここまで10校が3割5分以上。4割超が4校、3割5分以上が17校と打高が目立った前回大会(新型コロナで大会中止)と比較すると、例年に近い打力だったのではないだろうか。

 上田西は公式戦12試合すべてで二桁安打。県決勝では佐久長聖に9対16で敗れたが、20安打を放って抵抗した攻撃は魅力。北信越大会でも1回戦と準々決勝で二桁得点をマークした。

 東海大菅生は高い打率とともに53個を記録した盗塁数が際立つ。1試合平均(※9イニング換算)にすると8.67で、2位の仙台育英の5.24と比較しても圧倒的に多い。試合別に見ると東京都一次予選の2試合で28個を記録していることは考慮しないといけないが、全8試合で2個以上の盗塁を成功させている点は、センバツでも注目。さらに1試合平均得点15.22(※9イニング換算)も32校でトップの数字だった。

 健大高崎は本塁打数15と長打率.683が32校でトップ。チーム内の個人最多は小澤周平の3本だが、8選手が本塁打を放っている。

【投手・守備】

 チーム防御率トップは北海の0.53。以下、明徳義塾0.54、仙台育英0.94、神戸国際大附1.13、聖カタリナ1.17、東海大相模1.19と続く。

 前回大会は防御率0点台がなく、最少が磐城の1.19だったことを考えると、出場32校の中では今年は投手力がやや高いと言えるのではないだろうか。

 北海は9試合中5試合で無失点。残り4試合でも1失点が3試合、2失点が1試合で、結果的には3点以上取れれば勝てる形となった。防御率0.34のエース左腕・木村大成が中心だが、1週間で5試合を戦う全道大会では500球以内の投球数制限を意識して、決勝から逆算して木村の起用法を決めた。特に昨春センバツ21世紀枠の帯広農との全道1回戦では、4対0の試合ではあったが木村を完全温存することに成功した。

 起用法には違いがあるものの、1人で公式戦を投げ切ったチームは一つもなく、各校の複数投手制と投手の起用法への意識が年々高まっている。一方で、野球は相手があるスポーツ。想定外に投球数を要した後の試合でどうプランを組み直すか。今後の各校の投手起用法にも注目したい。

 ディフェンスでは総失点に占める自責点の割合に注目したい。今回の出場校で100%だったのは大崎、明豊、東海大菅生、明徳義塾の4校。失点が全て自責点で、失策や捕逸が失点につながっていないことを表す。1試合平均失策(※9イニング換算)では明豊が0.13でトップだった。

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