ドラフト会議2019

2019/10/17 17:00

大船渡・佐々木はロッテ 支配下&育成で107名が指名

記事

2019年プロ野球ドラフト会議が行われ、12球団で本指名74名、育成33名で合計107名が指名された。注目の大船渡高・佐々木朗希は4球団競合の末にロッテ、星稜高・奥川恭伸は3球団競合でヤクルト、東邦高・石川昂弥は3球団競合で中日が交渉権を得た。

1巡目指名の総括

■上岡良一(元楽天スカウト)
奥川と石川については、事前に指名を公表したのが1チームずつ。今年に関しては、その選手に対する思いが特に強かった。それが見事に通じた形になりましたね。佐々木も含めて、事前に公表した球団の思いが成就する形でした。ロッテの引く確率、井口監督の運の強さはすごいですね。DeNAは即戦力投手を指名するのかと思っていただけに、この指名は驚きました。内野手がどうしても必要で、そして地元・神奈川の選手なので、絶対に他球団に取られたくないという気持ちが強かったのだと思います。

そして、1位候補の海野が残っていますので、各球団はざわついていると思います(笑)。(2巡目で最初に指名できる)ヤクルトは奥川・海野と取れればドラフト1位クラスが2人取れるので、最高のドラフトになりますね。

■佐藤優太(データスタジアム株式会社アナリスト)
小深田(楽天)、佐藤(ソフトバンク)と2人も社会人野手が指名されるとは思いませんでした。森(DeNA)が1位指名されたのも驚きです。BIG3に評価が集中した分、各球団がベストよりベターな指名を狙ったのでしょう。

※2巡目以降のテキスト速報と各識者の解説・チーム評価は、スポーツナビアプリで読めます。

概要

1巡目の指名は、「入札抽選」により行われる。単独指名の場合はその球団の交渉権が確定。指名が重複した場合は抽選で決定し、抽選に外れた球団は再度入札を行う。指名が重複した場合は再度抽選で決定し、全球団の交渉権が確定するまで繰り返し行う。

2巡目の指名は「今季のペナントレース順位の逆順」で行い(ウエーバー方式)、3巡目の指名は「今季のペナントレース順位」で行う。以後交互に折り返しで指名する。
2019年度はセの最下位球団から始まり、パの最下位球団、セ5位、パ5位……と進む。順番は下記の通り。
ヤクルト→オリックス→中日→日本ハム→広島→ロッテ→阪神→楽天→DeNA→ソフトバンク→巨人→西武

指名選択することができる新人選手の数は、原則1球団10人以内。国内の独立リーグ所属選手や外国のプロ野球選手はその人数に含まない。

1巡目

  • 3度目の入札

    オリックス:宮城大弥
    巨人:堀田賢慎

    競合せず、全チームの1巡目指名が確定した。

  • 宮川哲の抽選

    リーグを制覇した原監督、辻監督の2人が抽選をひく。

    原監督はカードを見て固まり、辻監督がガッツポーズ。
    西武が交渉権を獲得。

  • 河野竜生の抽選

    1回目と違い、西村徳文監督、栗山英樹監督が登壇。

    栗山監督が右手でガッツポーズ。日本ハムが交渉権を獲得。栗山監督は初めて抽選を当てた。

  • 2度目の入札

    オリックス:河野竜生
    日本ハム:河野竜生
    阪神:西純矢
    楽天:小深田大翔
    ソフトバンク:佐藤直樹
    巨人:宮川哲
    西武:宮川哲

    河野竜生と宮川哲が2球団ずつ競合した。

  • 佐々木朗希の抽選

    川村浩二球団社長、井口資仁監督、石井一久GM、辻発彦監督が抽選をひく。

    井口監督の右手が挙がる。ロッテが交渉権を獲得。
    井口監督は「ケタ外れにすごい投手。世界に羽ばたける。ぜひ一緒に盛り上げていきましょう」と語った。
    井口監督も去年の藤原に続いて、2年連続で大仕事を成し遂げた。

  • 石川昂弥の抽選

    福良淳一GM、与田剛監督、工藤公康監督が抽選をひく。
    福良GMは左手、与田監督、工藤監督は右手でひいた。

    与田監督が右手を小さく挙げる。去年の根尾に続いて2年連続で与田監督が引き当てた。
    与田監督は「運が良かった。素晴らしい長打力のあるバッターだと聞いてます。ドラゴンズ、球界を代表するスターに育てたい。すぐに会いに行きます」と石川に思いを伝えた。

  • 奥川恭伸の抽選

    高津臣吾監督、矢野燿大監督、原辰徳監督がそれぞれ右手でひく。

    高津監督が右手を挙げてガッツポーズ。ヤクルトが交渉権を獲得。
    高津監督は、「どうしても引きたかった。ヤクルトのエースはもちろん、日本を代表する投手になってほしい。一緒に頑張りましょう」とコメントした。

  • 1度目の入札

    ヤクルト:奥川恭伸
    オリックス:石川昂弥
    中日:石川昂弥
    日本ハム:佐々木朗希
    広島:森下暢仁
    ロッテ:佐々木朗希
    阪神:奥川恭伸
    楽天:佐々木朗希
    DeNA:森敬斗
    ソフトバンク:石川昂弥
    巨人:奥川恭伸
    西武:佐々木朗希

    奥川恭伸が3球団、石川昂弥が3球団、佐々木朗希が4球団で競合した。
    広島が森下暢仁、DeNAが森敬斗を1本釣り。

  • 開始前

    会場には多くの人が詰めかけ満員の状態。今や遅しとスタートを待っている。

    会場が暗転しオープニングムービーが開始する。

    ヤクルトを先頭に12球団の関係者が入場する。ヤクルトは高津臣吾新監督が中央に位置する。オリックス、中日、日本ハムと続き、広島は佐々岡真司新監督の姿も見える。そして、ロッテ、阪神、楽天は石井一久GMとともに三木肇新監督も入場。DeNA、下克上で日本シリーズに進出したソフトバンク、5年ぶりにセ・リーグを制覇した巨人、最後に西武が入場。

    全チームが着席する。12球団が勢ぞろい。

    ドラフト選択の順番が説明され、斉藤惇コミッショナーの開会宣言も終了。まもなくドラフト会議がスタート。

1位指名が確定

【写真は共同】

注目の大船渡高・佐々木朗希は4球団競合の末、ロッテが交渉権を獲得。星稜高・奥川恭伸と東邦高・石川昂弥が3球団ずつ競合し、それぞれヤクルト、中日が交渉権を獲得した。

また、外れ1位ではJFE西日本・河野竜生が2球団競合で日本ハム、東芝・宮川哲も2球団が競合して西武が交渉権を得た。

会場は2巡目指名に備え、休憩に入った。

リアルタイム解説とは?

上岡良一氏(左)と佐藤優太氏【写真提供:東北福祉大学、データスタジアム株式会社】

スポーツナビでは、プロ野球ドラフト会議で1巡目のテキスト速報に加え、リアルタイムで届ける解説を実施。2017年まで楽天スカウトとして活動した上岡良一氏と、データスタジアムの野球アナリストである佐藤優太氏が、12球団の指名を紐解く。数多くの選手を視察し、将来の活躍を見極めてきた元スカウトと、補強ポイントや候補選手の特徴をすり合わせ、詳細なデータをもとに解析を進めるアナリストは、どのように各球団の狙いを分析するのか?
※2巡目以降はスポーツナビアプリ限定となります。

■識者プロフィール
上岡良一(うえおか・りょういち)桜宮高から東北福祉大を経て1988年ドラフト4位で日本ハムに入団し、投手として4年間プレー。現役引退後は楽天の東北地区担当スカウトとして、銀次らの獲得に携わった。現在は東北福祉大学特任講師や解説者として活動している。

佐藤優太(さとう・ゆうた)データスタジアム株式会社アナリストとして、各種メディア向けのデータ分析やコンテンツ制作、およびテレビ中継の配球チャート入力などを担当。中日スポーツ「プロ野球 データで裏付け」コラムを寄稿し、NHK「球辞苑」に出演している。

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