満員のスタンド、大きな声量で試合前のフランス国歌を歌い上げる。

日本は関根大輝を右SB、半田陸を左SBに起用。攻撃時に[4-3-3]、守備時は[4-4-2]となる通常の布陣か。

1分、GK小久保玲央ブライアンのクリアからセカンドホールを拾われピンチ。しかしフランスのシュートは決まらず。

フランスは日本のハイプレスを剥がして左サイドからチャンスメイク。しかしアレクサンドル・ラカゼットのシュートは力なく外れた。

日本は藤尾翔太と三戸舜介がピッチ内でやり取り。内容は攻守の「距離感」についてか？

右サイドからクロスが入り、アレクサンドル・ラカゼットがゴール正面からフリーでシュート。この試合初の決定機だったが、シュートはゴールの上に外れた。

アレクサンドル・ラカゼットがミカエル・オリズのスルーパスから抜け出して決定的な左足シュートを放つ。しかしこれもゴールの上へ外れた。

日本は劣勢だが前半20分を無失点で切り抜ける。

日本は藤尾翔太のプレスでDFラインからボールを奪い、三戸舜介がエリア左にヒールパス。藤田譲瑠チマが冷静に流し込んで先制する。
フランスのビルドアップに振り回されながら、果敢に前からプレスをかけ続けた日本のチャレンジが奏功。

フランスのチャンスは左サイドの斉藤光毅がエリア内まで戻ってボール奪取。守備のビッグプレー。

フランスはカステロ・リュケバに警告。

日本は三戸舜介が左サイドから仕掛けて相手DFのハンドを誘い、PKの判定。しかし、VARでの確認により、ハンドの前に三戸のファウルがあったため、日本のPKは認められず。

日本は山本理仁に警告。

FKからのセカンドボールに反応したエンゾ・ミヨが左足ミドルを狙う。これも決定機と言い得る場面だが、シュートはゴールの右に逸れた。

アディショナルタイムは3分。

前半総括
圧倒的なタレントを誇るホームのU-23フランス代表に対して、U-23日本代表は立ち上がりから積極的な攻守を見せる。外からだけでなく「内側」のパスも使い、守備も前線からのボール奪取を狙う試合運びだった。
14分、16分とフランスに決定機を作られた日本だが、25分にハイプレスからのショートカウンターで藤田譲瑠チマがゴール。前半唯一の決定機をモノにして先制に成功する。
36分にも主審が日本のPKを宣告する場面があったものの、これはVARの確認で取り消し。2点目こそ奪えなかったが、その後の日本は押し込まれながらも安定した試合運びを見せて1-0とリードを保って前半を終えた。

U-23フランスボールでキックオフ。
後半開始と同時に日本は3人を入れ替え。
藤尾翔太→細谷真央。木村誠二→西尾隆矢。関根大輝→大畑歩夢。
フランスは1人入れ替え。
エンゾ・ミヨ→マヌ・アクリュシュ

アレクサンドル・ラカゼットがミカエル・オリズとの細かいパス交換から決定的なシュートを放つも決まらず。

フランスはアレクサンドル・ラカゼットの「落とし」から、ミカエル・オリズが左足のミドルを叩き込む｡試合は1‐1の同点に。

ジャンフィリップ・マテタがスルーパスから抜け出し、フリーで1対1の状況に持ち込むが、シュートはゴールの左に逸れる。

右ロングスローからファーサイドに詰めたアドリアン・トゥルフェールがボレーシュートを狙うも、ゴールの上に外れた。

ジャンフィリップ・マテタがエリア内に抜け出すが、高井幸大が粘り強く食らいついてピンチを逃れる。

U-23日本　後半17分　選手交代

斉藤光毅→佐藤恵允。

高井幸大に警告。

日本は交代出場の佐藤恵允が細谷真大との連携からゴール前に飛び込む。しかしフランスDFに寄せられてシュートに持ち込めない。

フランス
アレクサンドル・ラカゼット→ラヤン・シェルキ
ジャンフィリップ・マテタ→アルノー・カリミュアンド
ミカエル・オリズ→デジレ・ドゥエ

日本
山本理仁→川崎颯太

左クロスからアルノー・カリミュアンドが決定機を迎える。しかし左SB大畑歩夢が身体をよく寄せてピンチを脱出。

マニュ・コヌに警告。

アルノー・カリミュアンドが右サイドから完全に抜け出してクロスを送り、デジレ・ドゥエがフリーでボレーを放つ。ビッグチャンスだったが、日本のGK小久保玲央ブライアンが見事にシュートをストップ。

観客が相次いで乱入し、試合が中断。

三戸舜介→佐藤龍之介。佐藤はFC東京U-18所属で、トレーニングパートナーとして帯同している選手。

アディショナルタイムは4分。

試合総括
U-23日本代表は現地にメンバーが揃ったのが直前で、まだ時差ボケも残る状況。対するU-23フランス代表はオーバーエイジ3名も含む強力メンバーで、自国開催の五輪を控えて6月末から合宿を積んできたチームだった。

日本は立ち上がりから劣勢だったが前半25分、ショートカウンターのチャンスを作り、藤田譲瑠チマが決めて先制する。
前半36分に日本のペナルティキックが宣告された場面はVARのチェックで取り消しとなり、日本は前半を1-1で終えた｡

ハーフタイム明けのフランスは「圧」を上げ、後半2分にミカエル・オリズが同点ゴール。後半はそのままフランスが押し込む展開となった。
日本は前半のようなプレスが影を潜めたものの、GK小久保玲央ブライアン、CB高井幸大を中心に「耐える」試合運びを見せる。相次ぐピンチも集中力を保ってしのぎ、試合は1-1のままタイムアップとなった。

日本にとっては24日（現地時間）のパリ五輪初戦・パラグアイ戦に向けて、最高の強化試合となった。

U-23日本代表が、パリ五輪の初戦・パラグアイ戦（日本時間7月25日未明）を前に最後の強化試合へ臨む。15日に18選手とトレーニングパートナー5名が揃った日本は大岩剛監督、藤田譲瑠チマ主将のもと現地で本大会に向けて調整中。オーバーエイジの追加はならず、また久保建英や鈴木彩艶といった欧州組の多くも招集できていない状況だが、今春のU23アジアカップを制し、アジア第1代表として大舞台に乗り込む。

対戦相手のU-23フランス代表は自国開催を控え、士気が高いことは想像に難くない。監督はフランスの伝説的ストライカーだったティエリ・アンリ氏。オーバーエイジ枠3名を起用し、U-23世代もFWミカエル・オリズ（バイエルン・ミュンヘン）、DFカステロ・リュケバ（RBライプツィヒ）ら世界的な注目株が揃う強敵だ。

・交代人数：10人まで可
・90分間に3回交代可（HTの交代は除く）※オリンピックルールと同様
・3回交代したあとに負傷者が出れば、1回追加で可能
・脳震盪による交代は回数に含まれない
・飲水タイム：夜のWBGTなどを鑑みて主催者が決定
・試合後のPK戦は無し
・VARあり