7月25日 ボクシング速報
7/25 19:35
清水、初の世界挑戦はKO負け
ゲームスコア
- 大会名
- WBO世界フェザー級タイトルマッチ
清水聡 |
● |
TKO |
○ |
ロベイシ・ラミレス |
5R 1:08
総括
写真:松尾/アフロスポーツ
ロンドン五輪銅メダリストを経てプロ入りした清水聡は11戦10勝(9KO)1敗、37歳にして初の世界タイトルマッチを迎えた。
挑んだWBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレスはキューバ出身でロンドン五輪(フライ級)とリオ五輪(バンタム級)を制した2度のゴールドメダリスト。プロデビュー戦こそ敗れたが、4月の王座決定戦で判定勝ちして王者となり、初防衛戦で清水を迎えた。
身長・リーチとも上回る清水だが、ラミレスは初回から小刻みなヘッドワークで左アッパー、右フックと当ててくる。清水は前に出て圧を掛けんとするが、ラミレスは巧みな打ち分けで清水の目を腫らし優勢に進める。
4Rに連打で清水をロープに詰めたラミレスは続く5R、左アッパーを連打しダウンを奪取。立ち上がった清水だがラミレスはダメージを逃さず、アッパーとフックをまとめ打ち。レフェリーストップで防衛を成し遂げた。(文:長谷川亮)
試合詳細
-
5R
ラミレスは距離を取って立ち、そこから飛び込むような右フック、左アッパー。ラミレスは左アッパーを連打で当て、清水に膝を着かせてダウンを奪取。
鼻血の流れるなか立ち上がった清水だが、ラミレスはダメージを見逃さず、アッパーとフックをさらにまとめ打ちし、レフェリーが試合を止めた。 -
4R
ラミレスは前に出て突如の左アッパー、右フックと繰り出す。清水はしかし被弾があっても間合いを詰め、ワンツー、左ボディアッパーと打ちつける。だがラミレスが左アッパー、右フック、ワンツーと攻撃をまとめる。
ロープを背にした清水だが体を入れ替え、この窮地を逃れる。 -
3R
ラミレスはやはり右ジャブから先手で攻める。やや右目に腫れが見られる清水だが前に出てジャブを伸ばす。接近戦でラミレスはアッパー、フックと力を込めたスイング。清水はボディフック、左ストレートでこれに対抗する。
-
2R
右ジャブを連打するラミレス。清水が右ジャブを突き返すと、ラミレスは左ストレート、アッパー、フックと多彩な打ち分け。清水のジャブとストレートはラミレスがグローブで弾いて当てさせない。
ガードをしながら清水に対して反撃のタイミングをうかがい、ラミレスは右フックを顔、ボディと飛ばす。 -
1R
両者右手を前にしたサウスポー。ラミレスがジャブを積極的に放っていくが、清水も右ジャブ・左ストレートと返す。ラミレスは頭をよく振り、左アッパー、右フックと放つ。清水はこれをガードし、堅実にジャブを突いていく。余裕の見られるラミレス。
-
リングイン
挑戦者の清水は先に入場。ゲートから姿を現すと両手を広げてアピールし、小走りでリングに向かう。リング下で精神統一して階段を上がってリングイン。観客に小さく礼をする。
これが初防衛戦となる王者・ラミレスは小さくジャンプし、グローブを叩き合わせてリングへ向かう。観客へ向け、グローブを掲げる。