ファンが選ぶ!好きなサッカー解説者ランキング

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 スポーツナビでファン投票を実施した「好きなサッカー解説者ランキング」企画。ファンの方に好きなサッカー解説者を最大3人まで選んで投票してもらい、その結果を20位までのランキングでまとめました。

 同様のファン投票は、2020年7月以来。この約2年半で、ランキングはどのように変動したのか?

ランキング

順位 名前(現役時代の所属クラブなど)★は現役 主な出演メディア 得票率
1 戸田和幸(元清水など) DAZN、SPOTV NOW、ABEMA 37.21%
2 本田圭佑(無所属)★ ABEMA 32.36%
3 中村憲剛(元川崎F) DAZN、NHK 19.91%
4 内田篤人(元鹿島など) テレビ朝日、DAZN 19.23%
5 林陵平(元東京Vなど) DAZN 13.78%
6 水沼貴史(元横浜M) DAZN、SPOTV NOW、スカパー! 13.61%
7 松木安太郎(元東京V監督など) テレビ朝日 12.83%
8 岡田武史(元日本代表監督など) NHK、WOWOW、ABEMA 11.67%
9 ベン・メイブリー DAZN、SPOTV NOW 10.00%
10 鄭大世(元川崎Fなど) ABEMA 7.68%
11 風間八宏(元広島) フジテレビ、スカパー! 6.44%
12 粕谷秀樹 DAZN、SPOTV NOW 6.18%
13 佐藤寿人(元広島など) DAZN、ABEMA、スカパー! 6.14%
14 中村俊輔(元横浜FMなど) フジテレビ、WOWOW 5.24%
15 福西崇史(元磐田など) NHK 4.98%
16 福田正博(元浦和) TBS、DAZN、ABEMA、スカパー! 4.72%
17 槙野智章(元浦和など) ABEMA 4.12%
18 川勝良一(元東京V監督など) DAZN、スカパー! 3.69%
19 山本昌邦(元磐田監督) NHK 2.96%
20 宮澤ミシェル(元市原) NHK、WOWOW 2.75%

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解説

カタールW杯で解説者デビューを飾った本田圭佑氏。現役ならではの鋭い分析力もさることながら、一ファンのような視聴者目線の解説が好評を博した【Photo by Robert Cianflone/Getty Images】

 まさに「サッカー解説者・新時代」と言える結果となった。

 今から約2年半前、2020年7月に実施した「好きなサッカー解説者アンケート」のトップ10のうち、半数の5名が入れ替わっている。今回、新たにトップ10に加わったのが、本田圭佑、中村憲剛、内田篤人、林陵平、鄭大世の各氏だ。

 現役選手でありながら2位に食い込んだ本田氏は、やはり『ABEMA』でのカタール・ワールドカップ(W杯)の解説が多くの人に刺さったようだ。「シンプルに面白い」「印象に残る名言が多かった」「スタンドで一緒に観戦しているような気分になれて斬新だった」といった声が寄せられたが、これまでのサッカー解説とは一線を画した“ホンダ節”で、新規のファン層を開拓している。

 3位の憲剛氏、4位の内田氏、5位の林氏、そして10位の鄭氏は、いずれも前回アンケート調査時以降に現役を引退。ピッチを離れてまだ間がなく、「選手との距離の近さ」も支持を集める要因となったようだ。憲剛氏には「選手時代のプレービジョンを活用した解説がタメになる」「川崎の内部事情に誰よりも詳しい」、内田氏には「選手目線、ディフェンダー目線の分かりやすい解説」「初心者を気遣いつつ、玄人のツボも抑えた情報をくれる」といった推しコメントが届いている。

 昨季終了後に引退したばかりの鄭氏も、「話を聞いているだけで選手のことが好きになる」と、プレーヤーに寄り添った解説が好評だが、同時に「言葉選びが上手く、声のトーンが聞きやすい」と、その技術面も高く評価されている。

相模原SCの監督に就任した戸田和幸氏の“後継者”と目されるのが、林陵平氏だ。豊富な知識と戦術を分かりやすく言語化する力は、戸田氏に匹敵する【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 特筆すべきは、現役時代に前述4氏のような代表キャリアがないにもかかわらず、5位に推された林氏だろう。「戦術理解の深さ、言語化の技術、ユーモア、パッションとすべてがピカイチ」など絶賛の声が相次いだ。Jリーガー時代から海外サッカーマニアとして知られた林氏は、「知識量が圧倒的」ともっぱらだ。

 ただ、こうした新興勢力を抑え、約37パーセントの得票率で1位に輝いたのは、前回調査時と同じく戸田和幸氏。「別格」「間違いなくナンバー1」と、その徹底したリサーチ力、戦術への造詣の深さと、それを分かりやすく言語化する能力に、全幅の信頼を寄せるファンは相変わらず多い。

 しかしながら、2連覇を達成した戸田氏も今季からSC相模原(J3)の監督に就任。解説者として活動する機会は限られる。「戦術を分かりやすくかみ砕いて伝える力」などを共通点に挙げ、林氏を“後継者”に推す声も少なくなかったが、今後は「観察力が鋭い」佐藤寿人氏(13位)、「目の付け所がマニアック」な中村俊輔氏(14位)、そしてカタールW杯で本田氏とのコンビが話題を呼んだ17位の槙野智章氏らも含め、引退から間もない新世代の解説者が、さらに勢力を拡大していくだろう。

 一方で、ベテランの解説者たちも健在だ。昨今のプレミアリーグ人気もあって、そのスペシャリストであるベン・メイブリー氏(9位)、粕谷秀樹氏(12位)とともに、6位と高い支持を得たのが、プレミアを主戦場とする水沼貴史氏だ。「安定感があって聞きやすい」ことに加え、「古い価値観にとらわれず、アップデートを怠らない」姿勢も、同氏がビッグマッチで重用される理由だろう。

 そしてもちろん、「“居酒屋・安太郎”は日本代表の応援団長!」と根強い人気の松木安太郎氏(7位)、「元代表監督としての視点は貴重」と支持される岡田武史氏(8位)の両重鎮も、前回から変わらずトップ10圏内をキープしている。

(企画・編集/YOJI-GEN)

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