古江彩佳が“2年越しの鬼門”克服で2位フィニッシュ!【「HSBC選手権」最終日】
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2年続けてセントーサのバックナインで勝利を逃す
17番をボギーとしたものの、インを34で回ったことには大きな意味があります。
その理由は、1年前に遡ります。
昨年は単独首位スタートに最終日ラスト4ホールで…
昨年大会の古江は、最終日を2打差の単独首位からスタートしました。
13番までは全てパー。14番で最初のバーディを奪ったものの、15番をボギーとすると17番もボギー。最終18番はダブルボギーを叩いてしまってインは39。最終結果は6打差の8位となりました。
最少平均スコアの「ベアトロフィー」を日本人選手として初めて獲得した昨シーズンの古江は「ボギーなしでのラウンド数」と「ボギー回避率」でトップ。
トータル91ラウンド(24試合)でわずか10回しかなかったダブルボギーが、優勝争いしていた最終日最終ホールで出ました。
この日の75はシーズンのワーストタイスコア。年間で5回あった75を最初に叩いたケースです。
それを2年越しで引きずっているとも思えませんが、初日のインは2ボギーの38でした。
2日目は1バーディの35だったものの、3日目は3ボギーの39。
3日目までのスコアは前半でトータル9アンダーに対して後半はトータル4オーバー。これだけはっきり数字に表れると「苦手」のイメージが植え付いてしまいかねません。
それだけに、この日インを2アンダーで回って嫌なイメージを来年以降に持ち越すことなく払拭できたのは、大きな意味があることなのです。
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フェアウェイキープ100%のゴルフで苦手を払拭
この日は午後~夕方の悪天候予報に伴って全体のスタート時間が1時間早まり、ピンポジションも雨で水が溜まってプレーが止まることのないよう傾斜に切られることが多くなりましたが、常にフェアウェイから2打目を打てたことでショットが冴え、6番パー4では2打目が入りそうなショットから最初のバーディを奪います。
「6番は難しいピンポジションに(上手く距離を)合わせられた」と振り返った会心のプレーが序盤に出たことで「リズム良く最後まで集中できて、難しいピンポジションが多い中で上手くプレーできた」ことにつながり、苦手のインも克服できました。
今季初のトップ10をきっかけに、メジャー制覇した昨年の再現を
メジャーの「エビアン選手権」を制した昨シーズンは、今大会を含めて序盤の5試合でトップ10が4回ありました。
今シーズンは4試合目で初のトップ10入り。パックナインの苦手を払拭したことをきっかけに、メジャー制覇した昨シーズンの再現を期待したいものです。
(文/森伊知郎)
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