生きづらさを感じる大人へ。「アダルトチルドレン」6タイプの特徴とは

MELOS -メロス-
「なぜか人間関係がうまくいかない」「自己肯定感が低く、生きづらさを感じる」──そんな悩みを抱えていませんか?

もしかすると、それは「アダルトチルドレン(AC)」の特徴によるものかもしれません。

アダルトチルドレンの特徴や生きづらさの原因について、精神科医でともしびクリニック代表医師・江越 正敏先生監修のもと解説します。

【MELOS】

アダルトチルドレンに多い特徴とは

「アダルトチルドレン(AC)」とは、幼少期の家庭内におけるトラウマにより、生きていく上で支障が出ている状態のことを指します。医学的な診断名ではなく、あくまでも個人の状態を理解するための言葉として使われています。

アダルトチルドレンには、下記のような特徴が見られることが多いです。

●常に何かに追われているような感覚が続く
●完璧主義
●他人からの評価や他人の顔色を過剰に気にしてしまう
●自分自身の感情や意思が分からない
●頻繁に自己嫌悪に陥る


なぜこのようなアダルトチルドレンになってしまうのでしょうか?

アダルトチルドレンになってしまう原因

家庭内の状況によりトラウマが生じると、アダルトチルドレンになってしまう可能性があります。

●「親からの虐待・育児放棄」等で、家庭が安心できない場所だった
●親の期待に応えようとして、自分の感情を素直に表現できなかった
●家族が機能不全(両親の不仲・父親が家庭を全く顧みない等)
●親が子どもの特性(注意散漫・癇癪を起しやすい等)に気づかず、無理に教育して関係が悪化した
 など

アダルトチルドレンは「6つのタイプ」がある

アダルトチルドレンは、上記の6タイプに分けられます。

タイプ1 ヒーロー(英雄)
ヒーローは優等生タイプで、家族の期待に応えたいという一心で努力します。ただし、一度失敗して挫折すると、自己否定の感情を持ってしまう場合があります。

タイプ2 スケープゴート(生贄)
スケープゴートは、家族の気を引くために、家庭内で問題行動を起こしがちです。問題児として扱われたり、非行に走ったりする恐れがあります。

タイプ3 ロストワン(いない子)
ロストワンは、親を刺激しないように、極力目立たないように過ごしたり、自己主張を控えたりします。大人になっても、自己主張することに恐怖感や苦手意識を持っているケースが多いです。

タイプ4 ケアテイカー(世話役)
ケアテイカーは自分の感情を出さず、献身的に家族に尽くそうとします。

面倒見がよくて周囲からの評価は高いですが、自分を犠牲にしてでも家族や人の役に立とうとしてしまいます。

タイプ5 ピエロ(道化師)
ピエロはわざとふざけたりして、恐怖感や悪い空気をごまかそうとします。常に周囲の雰囲気を察知しようとするため、精神的なストレスを抱えやすいです。

また、本当の自分と他人から見た自分のギャップで苦しむことも多いでしょう。

タイプ6 イネイブラー(世話焼き人)
イネイブラーは、必要以上に人の世話を焼いてしまいます。

たとえば、アルコール依存症の人にお金を渡したり、後始末をしたりするなど、過度な手助けにより、かえって依存症を助長することがあります。

イネイブラーは、「自分の評価を上げる」「自分や相手の人生と向き合うことから逃げる」といった目的のために、世話を焼いていると考えられています。
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