大阪体育大学の「大学スポーツSDGs」を視察 台湾「スポーツ変革でCO2ゼロめざす研究プログラム」代表団

大阪体育大学
チーム・協会
 温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)社会実現のためのスポーツ変革に取り組む台湾の国家科学技術委員会(NSTC)メンバーら代表団が2月25日、大阪体育大学を訪れ、大体大が取り組む「大学スポーツSDGs」の現状について説明を受けた。

台湾「スポーツ変革ネットゼロライフ」代表団の教授らと撮影 【大阪体育大学】

 台湾は「2050年ネットゼロ排出ロードマップ」を発表。NSTCはスポーツ分野での持続可能性を探求し、スポーツエコシステムを変革するためのロードマップ作製をめざしている。
 大阪体育大学は2024年、「大体大スポーツSDGs」ウェブサイトを開設した。大体大藤本研究室の調査では、全国の大学ウェブサイトでSDGs専用ページがあるのは35%、17目標記載のスポーツSDGs関連活動の報告があるのは12%にとどまる。大体大ではサイトを通じ、スポーツSDGsに関する取り組みをニュースとして情報発信しているほか、各クラブが地元の小中学校と連携したスポーツ用具の再利用にも取り組んでいる。
 原田宗彦学長が会長を務めたアジアスポーツマネジメント学会を通じて、ネットゼロに取り組む研究者と親交が深かったことから、大体大での視察が実現した。
 訪問したのは、NSTC職員、国立台湾大学、国立清華大学、国立台湾体育大学、国立成功大学、国立台湾師範大学の教授ら「スポーツ変革ネットゼロライフ」代表団14名。大体大のほか、大手スポーツメーカーなどを視察した。

原田宗彦学長が本学の紹介、研究活動の概要などを説明 【大阪体育大学】

 視察では、最初に台湾側がプログラムの概要を説明。原田学長が大体大の紹介、研究活動の概要などを説明した。
 続いてスポーツ科学部の藤本淳也教授(スポーツマーケティング)が大体大が取り組む「大学スポーツSDGs」の現状について説明した。
 藤本教授は、大体大の取り組みとして、地域の中高齢の方の健康づくりに取り組む「体力若返り講座」、「子どもの体力向上推進プロジェクト」、環境保全の大切さを学ぶ野外活動実習や、ソフトバンク株式会社、ライフスポーツ財団と連携した活動などを紹介した。

質問に答える藤本淳也教授 【大阪体育大学】

 その後、質疑応答やディスカッションの時間が設けられ、台湾の代表団から大学スポーツSDGsについて、熱心に質問が寄せられ、藤本教授が答えた。

台湾の代表団から大学スポーツSDGsについて質問 【大阪体育大学】

 最後にS&Cルーム、陸上競技場、サッカー場などの施設を見学した。

陸上競技場を見学 【大阪体育大学】

サッカー場を見学 【大阪体育大学】

国立台湾師範大学の陳美燕(Mei-Yen Chen)教授からお土産が手渡された 【大阪体育大学】

【大阪体育大学】

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