寒いとなぜ疲れやすいのか?その理由と冬バテ解消法
夏は暑さにより疲れを覚えるのは、皆さん自覚があるでしょう。しかし、冬も気温差によって疲れの原因にもなります。大正製薬株式会社が調査した、疲れと気温の関係についてお届けします。
【MELOS】
冬の疲れの原因とは
出入りによる寒暖差
屋内と屋外の行き来で気温が大きく変化するような寒暖差は、疲労の原因となります。
夏の暑さや冬の寒さが繰り返される状態を模倣した試験において、疲労感と唾液中のアミラーゼ値(ストレスの指標)が増加したことが報告されています(1)。
気温による睡眠への悪影響
さらに、気温は睡眠に悪影響を及ぼします。
これまでに、夏の室温の高さが中途覚醒を増加させ、冬の室温の低さが入眠までの時間を長引かせることが報告されています (2,3)。睡眠の質を高めるために、室温には注意が必要です。
屋内と屋外の行き来で気温が大きく変化するような寒暖差は、疲労の原因となります。
夏の暑さや冬の寒さが繰り返される状態を模倣した試験において、疲労感と唾液中のアミラーゼ値(ストレスの指標)が増加したことが報告されています(1)。
気温による睡眠への悪影響
さらに、気温は睡眠に悪影響を及ぼします。
これまでに、夏の室温の高さが中途覚醒を増加させ、冬の室温の低さが入眠までの時間を長引かせることが報告されています (2,3)。睡眠の質を高めるために、室温には注意が必要です。
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冬の疲労対策にはこの栄養素を!
栄養不足も疲労の原因となります。摂りたい栄養素は以下の通り。
マグネシウム
マグネシウムは、体を健康に保つために必要な栄養素であり、骨の形成やエネルギー産生に関係しています。
その他にも、マグネシウム摂取量が多い人ほど睡眠の質が高いことが報告されています(4)。普段の食生活で不足することはほとんどありませんが、高齢者では食事量の減少などが原因で欠乏する可能性があります(5)。
グリシン
グリシンはアミノ酸の一種であり、生体内における様々な機能に関与しています。
疲労の原因の一つとして酸化ストレスが知られていますが、グリシンは抗酸化作用を持つグルタチオンの合成に必要です。
さらに、睡眠の質や翌日の疲労感、日中の眠気を改善することが報告されています(6)。
タウリン
タウリンは抗酸化作用を発揮する非タンパク質性のアミノ酸の一種で、疲労回復効果が広く知られています。
さらに、タウリンが睡眠を調節する因子の発現異常を抑制するということが報告されています。年齢とともに血中のタウリン濃度は低下するため(7)、日ごろから積極的に摂取したい栄養素です。
マグネシウム
マグネシウムは、体を健康に保つために必要な栄養素であり、骨の形成やエネルギー産生に関係しています。
その他にも、マグネシウム摂取量が多い人ほど睡眠の質が高いことが報告されています(4)。普段の食生活で不足することはほとんどありませんが、高齢者では食事量の減少などが原因で欠乏する可能性があります(5)。
グリシン
グリシンはアミノ酸の一種であり、生体内における様々な機能に関与しています。
疲労の原因の一つとして酸化ストレスが知られていますが、グリシンは抗酸化作用を持つグルタチオンの合成に必要です。
さらに、睡眠の質や翌日の疲労感、日中の眠気を改善することが報告されています(6)。
タウリン
タウリンは抗酸化作用を発揮する非タンパク質性のアミノ酸の一種で、疲労回復効果が広く知られています。
さらに、タウリンが睡眠を調節する因子の発現異常を抑制するということが報告されています。年齢とともに血中のタウリン濃度は低下するため(7)、日ごろから積極的に摂取したい栄養素です。
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ビタミンD
ビタミンDは、骨や免疫機能への作用でよく知られていますが、睡眠の質を改善する効果も報告されています(8)。
ビタミンDは、キノコや魚などの食品に含まれるほか、日光浴によって皮膚でも生成されます。厚生労働省は、冬など紫外線を浴びる機会が少ない時には、食事からのビタミンD摂取量を増やすことも重要だとしています(9)。
(1) Eur J Appl Physiol. 2023;123(10):2167-2177.
(2) 日本家政学会誌. 2023;74(9):539-548.
(3) Physiol Behav. 2015;149:29-34. 気温だけじゃない!疲労対策には栄養摂取が重要!
(4) Sleep. 2022;45(4):zsab276.
(5) 日腎薬誌. 2013;2(1): 3-9.
(6) ファルマシア. 2016;52(6):530-533.
(7) Science. 2023;380(6649):eabn9257.
(8) Nutr Neurosci. 2018;21(7):511-519.
(9) 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
ビタミンDは、骨や免疫機能への作用でよく知られていますが、睡眠の質を改善する効果も報告されています(8)。
ビタミンDは、キノコや魚などの食品に含まれるほか、日光浴によって皮膚でも生成されます。厚生労働省は、冬など紫外線を浴びる機会が少ない時には、食事からのビタミンD摂取量を増やすことも重要だとしています(9)。
(1) Eur J Appl Physiol. 2023;123(10):2167-2177.
(2) 日本家政学会誌. 2023;74(9):539-548.
(3) Physiol Behav. 2015;149:29-34. 気温だけじゃない!疲労対策には栄養摂取が重要!
(4) Sleep. 2022;45(4):zsab276.
(5) 日腎薬誌. 2013;2(1): 3-9.
(6) ファルマシア. 2016;52(6):530-533.
(7) Science. 2023;380(6649):eabn9257.
(8) Nutr Neurosci. 2018;21(7):511-519.
(9) 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
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