「痩せにくくなった…」更年期に太りやすい原因と中年太りの解消法
【(c)CoCoKARAnext】
※リンク先は外部サイトの場合があります
1.なぜ更年期になると太りやすいの?
【(c)CoCoKARAnext】
更年期に太りやすくなる原因は主に2つ。「基礎代謝の低下」と「女性ホルモンの低下」です。
1-1.基礎代謝の低下
基礎代謝の低下の主な原因は筋肉量の減少です。
若いころに比べて、運動する機会が減っている人は筋肉量が減少している可能性があります。筋肉量が減少すると、活動時のエネルギー消費量も減少します。この相乗効果で基礎代謝が低下し、太りやすくなってしまうのです。(※1)
女性ホルモンのエストロゲンは、加齢とともに減少していきます。エストロゲンは脂質の代謝に関係しているため、女性ホルモンが減る閉経後は内臓脂肪がたまりやすくなり、体重増加につながります。
2.更年期太り解消のカギは筋トレと食事
【(c)CoCoKARAnext】
ここからは更年期太りを解消するカギである筋トレと食事をご紹介します。
2-1.筋トレで基礎代謝を上げる
更年期に太りやすくなるのは、基礎代謝が低下するから。下がってしまった基礎代謝を上げるのにうってつけの筋トレが「レジスタンス運動」です。
レジスタンス運動とは、筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う運動のこと。スクワットや腕立て伏せなどを10〜15回程度繰り返し、それを1日1〜3セット無理のない範囲で行うといいでしょう。(※2)
「からだを温める」効果をもった食材を摂ることでも、代謝をアップさせられます。
たとえば、生姜や唐辛子に含まれる辛み成分や、ねぎやにんにくの香り成分であるアリシンは血管を拡張して体温を上げてくれますよ。
2-3.腸内環境を改善する
腸内環境を改善することも代謝アップのカギとなります。
近年、腸内細菌によってつくられる短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)が、代謝を上げることがわかってきました。
体内で短鎖脂肪酸を増やすために摂取してほしいのが食物繊維。腸内細菌は、食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸をつくるため、食物繊維を摂取することで、短鎖脂肪酸が増加して代謝もアップします。(※3)
3.更年期に太りやすい人は漢方もおすすめ
【(c)CoCoKARAnext】
更年期に太りやすくなった人は「体内の余分な水分を排泄する」「脂肪の吸収を抑える」
「脂肪の分解を促進する」「自律神経を整えて、ストレスによる過食を軽減する」といった働きを持つ漢方薬を選ぶといいでしょう。
<更年期に太りやすくなった人におすすめの漢方薬>
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
からだの余分な水の排泄を促し、むくみや水太りを解消します。
・大柴胡湯(だいさいことう)
ストレスによる自律神経系の乱れを整え、蓄積した脂肪の分解・燃焼を促し、肥満や便秘を改善します。
ただし、更年期の女性のからだはとてもデリケート。自己判断で漢方薬を使用すると、思わぬ副作用が生じるかもしれません。
4.筋トレと食事で更年期太りを防ごう
おすすめの方法は、レジスタンス運動と呼ばれる筋トレと、代謝を上げる食材を摂ること。
この記事で紹介した方法を日常生活に取り入れて、太りやすくなった更年期を乗り切りましょう。
(※1)e-ヘルスネット 加齢とエネルギー代謝|厚生労働省
(※2)e-ヘルスネット レジスタンス運動|厚生労働省
(※3)腸内細菌由来短鎖脂肪酸における宿主エネルギー代謝機能制御 Glycative Stress Research 2019; 6 (3): 181-191|一般社団法人糖化ストレス研究会
[文:あんしん漢方]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
※この記事は2024年10月18日の再投稿(再編集)記事です
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ