おみくじ、愛用枕、そして足腰の力。パワーを結集させて、連敗ストップを

【©ジャパンラグビーリーグワン】

1月11日に行われる第3節は、連敗スタートとなった日本製鉄釜石シーウェイブスと、開幕から連勝と波に乗る清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)という対照的な両チームが対戦。会場は江東区夢の島競技場、14:30にキックオフを迎える。

山田裕介は「特に規律とセットピースにフォーカスして今週はいいトレーニングができています」と前節の課題克服に自信を深めている。加入2シーズン目のプロップは、昨季全試合でスタメン出場するなど貢献度の高さが評価され、クラブが選ぶシーズンMVPにも選出された。

「初めて『プロとしてラグビーができている』っていう実感や自信を得られました。めちゃくちゃ大きくて、本当に濃いシーズンでした」

キャリアで初めてコンスタントに出場し、1週間の過ごし方、試合に向けた気持ちと体の持っていき方をつかんだ。どの曜日に何を意識して取り組むかが明確になり、いい1週間の積み重ねがいい1シーズンにつながることも体感した。加えて岩手の冬はリーグワンで最も寒い。関節の痛み、筋肉の硬化が招く故障へのケアもメディカルスタッフのサポートを借りながら、シーズンを乗り切った。

そして今季からはもう一つの頼もしい相棒が山田裕介のパフォーマンスを支えている。

「枕が合わないと寝つきが悪くて。プレーにも影響するので、昨年の8月に自分専用の枕をつくってもらったんです。本当に快眠ですよ!ビジターにも持ち運んで夜はぐっすり寝られています。大きくてかさばるので、キャリーケースの半分くらいは埋まっちゃうんですけどね(笑)」

移動時に放つ存在感以上に、オーダーメイドの枕がもたらす安眠は彼にとって大きなものになっている。

チームは連敗中だが、「ネガティブな雰囲気は一切ない」と断言。プレシーズンマッチで勝利している江東BSに対しても「シーズンとは別物。どの試合も僕たちがチャレンジャー。試合開始のホイッスルからかましてやりますよ」と油断やスキは皆無だ。

1月1日に神社のおみくじで引き当てた大吉パワーと、愛用枕のパワー。そしてスクワットで265㎏を計測するチーム随一のパワーを生かし、新年1試合目で悪い流れを断ち切りにかかる。

(髙橋拓磨)

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