「玄米茶」、実は意外な“健康メリット”が!薬剤師注目のポイントは?

MELOS -メロス-
苦みが少なく飲みやすい玄米茶。ダイエットを始め、健康や美容にメリットがあると聞きます。薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーターの山形ゆかりさんに、玄米茶のメリットを聞きました。

【MELOS】

玄米茶を飲むことで期待できる健康メリットは、以下の3つです。

リラックス効果、集中力を高める効果

玄米茶には「GABA(Gamma-Amino Butyric Acid)」というアミノ酸が含まれます。チョコレートやココア、トマト、発芽玄米などにも含まれるGABAには、ストレスを和らげ、リラックスさせる作用があります。

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GABAは体内に含まれると小腸で吸収され、興奮作用を持つノルアドレナリンといった神経の分泌を抑制し、副交感神経を優位にする働きをする成分です。

仕事や勉強で疲れたときに玄米茶を飲むことで、GABAの効果によってリラックスし、再度集中力を高めることができるでしょう。

TIPS:「GABAは食べ物から摂取しても脳に入っていかない」説について
アミノ酸の一種であるGABAは、口から摂取しても脳まで届かずあまり意味がないのではという説もあります。

しかし、⼈間性脳科学研究所所⻑で武蔵野学院⼤学・⼤学院教授の澤⼝俊之先生によると、最近だとそうでもないという研究が出てきたと語っています。

「GABAは、アミノ酸の一種なので脳に入っていかないという研究が多かったのですが、最近では入っていくのではないかという説が出てきています。GABAが入っている飲料を飲むとよいのではないかという研究もありますね。なので、GABAはある程度摂れば脳に入っていく可能性があります」(澤⼝先生)

便秘解消をサポート

玄米茶の原料である玄米には、便秘解消に必要な「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」がバランスよく含まれています。

水溶性食物繊維:水に溶けてゲル状になり、便を柔らかくして排泄を促す効果を持つ
不要性食物繊維:腸のなかで便のかさを増すことで腸を刺激し、排便を促す効果を持つ


どちらも便秘の解消には必須ですが、水溶性食物繊維を摂り過ぎると水分量が多くなって下痢になり、不要性食物繊維を摂り過ぎると腸がつまって便秘になるリスクも。

便秘解消には、どちらかの食物繊維だけではなく、両方の食物繊維をバランスよく摂取し、腸内環境を改善しなければなりません。そのため、両方の食物繊維を含む玄米茶を飲むことで、効果的に便秘解消が期待できるでしょう。

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生活習慣病の予防

玄米には、γ-オリザノールという成分が含まれ、肥満や糖尿病を予防する効果があるといわれています。コレステロールの吸収も抑えるため、動脈硬化や高脂血症、脂質異常症を予防する効果が期待できるでしょう。

前述したGABAにも、中性脂肪やコレステロールの増加を抑制する働きがあります。
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