疲れが取れにくいと感じたときは?40代男性の体力低下の原因、今すぐ始めたい体力アップの方法
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ふとした瞬間に感じる体力低下。ただ年をとっただけだと思っていませんか? じつは、40代以降の男性の体力が低下する理由は、それだけではありません。
今回は、40代男性の体力低下の理由や、体力をとり戻す方法をくわしくご紹介します。
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1.40代男性の体力が落ちる理由
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以前は高齢者の悩みと考えられていた「サルコペニア(筋肉減少症)」が関係していることも。(※1)
それぞれの原因別に見ていきましょう。
1-1.ホルモン分泌の減少
筋肉を作るために重要な男性ホルモンである「テストステロン」が低下すると、体力低下につながります。テストステロンは、筋骨隆々とした男性らしいからだや機能を作るホルモンです。
個人差はありますが、テストステロンの分泌量は40歳頃から低下していくとされています。(※2)
1-2.運動量の減少
自動車や公共交通機関の多用、リモートワークの増加、多忙による運動不足などで必要な運動量が減少することでも体力低下につながります。
運動量が減少すると、新陳代謝が低下し、血液がうまく循環できなくなります。その結果、慢性的に疲労感がたまり、体力も落ちてしまうのです。
1-3.筋肉量の低下
筋肉量は、基礎代謝量に影響します。基礎代謝は、生命活動を維持するために必要なエネルギー。一般的に、筋肉量が多いほど基礎代謝量も多くなるといわれますが、逆に運動不足などで筋肉量が減ると、基礎代謝量も低下してしまいます。
また、サルコペニアという筋肉減少症にも注意が必要です。サルコペニアは、加齢などが原因で、全身の筋肉が極端に低下している状態のこと。
本来サルコペニアは65歳以上にみられる状態で、若年層が発症することは少ないものの、栄養不足や運動不足が原因で発症する可能性もあります。
2.体力をとり戻す方法
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2-1.定期的な運動
体力づくりには定期的な運動習慣が重要です。ウォーキングやジョギング、水泳、ヨガなどの有酸素運動に加えて、自重エクササイズ、ウエイトリフティングなどの筋力トレーニングを最低週2回行うことがおすすめです。(※3)
2-2.ストレス発散
心とからだは連動しています。たまには気晴らしをすることで、心身をリフレッシュさせましょう。
生活習慣のうえでは、良質な睡眠や、40度以下のぬるま湯入浴などでからだをしっかり安めてリラックスさせることで、たまった疲れを発散できます。
エネルギー源の脂質と糖質が不足していると、からだも脳も動きません。しっかりとバランスのとれた食事で脂質と糖質を摂取しましょう。
また、ヘモグロビンの材料になる鉄も重要。ヘモグロビンは、からだに必要な酸素を運搬する重要な役割を担っています。きちんと鉄分を摂取することで、効率よく酸素を行き渡らせることができます。
3.体力の衰えには漢方という選択肢も
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男性の体力低下に対しては、「血流をよくして、からだに栄養を行き渡らせる」「ホルモンバランスを整える」「足腰の衰えを補う」「消化吸収機能を高めて心とからだを元気にする」「自律神経を整えて睡眠の質を上げ、心身の疲労を軽減する」といった漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):エネルギーを補って胃腸を整え、気力や体力を回復し、疲労・倦怠感を緩和します。
・人参養栄湯(にんじんようえいとう):栄養とエネルギーを補い、消化吸収能力を高め、体力低下・食欲不振を解消します。
4.活力がみなぎる40代を目指しましょう!
【参考】
(※1)公益財団法人長寿科学振興財団「サルコペニアとは」
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/frailty/sarcopenia-about.html
(※2)日本内科学会雑誌第102巻第4号「13. 男性更年期障害(LOH症候群)」
https://doi.org/10.2169/naika.102.914
(※3)WHO「身体活動・座位行動ガイドライン」
https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/337001/9789240014886-jpn.pdf?sequence=151&isAllowed=y
[文:あんしん漢方]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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