なぜ「ガムを噛む」と自律神経が整うのか?免疫やストレスにもメリット

MELOS -メロス-
グミブームが白熱していますが、引き続きガムを愛食しているビジネスパーソンも多いのでは。眠気覚ましや歯磨きガムとして会社に常備している人も少なくありません。

噛み心地が好き、リフレッシュになる以外にも、ガムにはさまざまなメリットが期待できるといいます。

今回は、ロッテ噛むこと研究部菅野範さんにお話を伺い、ガムを食べるとどんなイイコトがあるのか探っていきます。

【MELOS】

ガムを噛むことで得られるメリットとは

・頭皮血流アップ
ガムを噛んでいる時と噛んでいない時の頭皮血流を測定した結果、ガム咀嚼により頭皮血流が増加することが確認されました。

また、1日のガム咀嚼時間が30分以上の人は、30分未満の人と比較して頭頂部の髪の毛が有意に太いという結果が得られています。

・フェイスラインが引き上げられる
女性に8週間に渡りガムを噛んでもらったところ、噛まなかった人と比較して、左右のフェイスラインの角度が上がったことがわかりました。

ガムを噛むことによる咀嚼筋などへの作用がフェイスラインの引き締めや顎下のたるみに影響を及ぼした可能性が考えられます。

・免疫物質を増加させる
唾液や粘膜で分泌される免疫物質「免疫グロブリンA(IgA)」は細菌やウイルス、花粉などのアレルゲンと結合して体内への侵入を防いでいますが、慢性的なストレスにより唾液中で減少すると報告されています。

ガムを継続的に「噛むこと」で唾液中のIgA濃度が増加することが明らかになっています。

・口腔発達
子ども向けのメリットとしては、口腔発達の面でもメリットがあります。

近年、ふとした時に口がポカンと開いている、「お口ポカン」の子どもが増えていると言われています。お口ポカンは、お口まわりの筋力が弱いことなどが原因で起こり、この状態が続くと、むし歯になりやすかったり、歯並びにも影響します。

子どもたちのお口まわりの筋力低下の原因としては、やわらかい食べ物が増え、食事で噛む回数が減っていることが挙げられます。お口ポカンを改善するためには、口を閉じる習慣を身につけたり、口を閉じたり舌を動かす筋肉のトレーニングが重要です。

フーセンガムを噛んで膨らませる「フーセンガムトレーニング」が、口腔機能やお口ポカンの改善に役に立つことがわかっています。

・自律神経を整える                                   
「噛む」というリズム運動によりセロトニン神経が刺激され、「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」分泌が増加し、自律神経を整えることにつながります
・ストレスを軽減する 
日常生活や仕事、試験期間中などにガムを噛んでもらうと、ストレスや不安感、気分の落ち込みを低減する作用などが報告されています。

・集中力、判断力アップ
ガムを噛むことで、認知機能を司る前頭前野の血流がよくなり、集中力と判断力が高められます。

ストレス社会の現代において、「集中力を高める機会が増えた」「ストレスを感じることが増えた」という理由からガムを噛むようになった人が多い結果もアンケート調査の中からわかっています。

ガムが、パフォーマンスのいい状態で目の前のことに臨むためのサポートアイテムとして、仕事や勉強のお供になっていることが分かります。
・数学の勉強中にガムを噛むことで成績アップ
中学生にガムを噛みながら数学の勉強をしてもらったところ、噛まずに勉強した人と比較して数学テストの点数の増加が大きく、成績もよかったことが報告されています。

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