第3のミルク「アーモンドミルク」ってどんな飲み物?

MELOS -メロス-
 体を鍛えている筋トレ民も、細くなりたいダイエット民も、時には食べすぎ、飲みすぎることもあるでしょう。どうやったらリカバリーできるのか。ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・瀧川みなみさんに、よくあるギモンを聞いてみました。

 牛乳、豆乳のほかに選択肢として注目を集めている食品「アーモンドミルク」。どんな飲み物で、どんな特徴があるのでしょうか。

【MELOS】

Q. 最近よく聞く「アーモンドミルク」とは、どんな飲み物ですか?牛乳や豆乳とはどう違うのでしょうか。メリットデメリットがあれば教えてください。

A. アーモンドミルクはアーモンドを原料として作られる飲料のこと。

 アーモンドミルクとは、文字どおりアーモンドを原料として作られる飲料のことです。最近では牛乳、豆乳に次ぐ「第3のミルク」のひとつとして徐々に認知度が高まっています。

 アーモンドミルクの特徴は、アーモンドの香ばしい風味と、すっきりとした味わいです。牛乳、豆乳と比べると、かなりあっさりしている印象を持つ方もいらっしゃると思います。

 アーモンドミルクを牛乳の代わりとして飲んだ場合のメリット・デメリットについてお話します。まず、栄養的なメリットは以下4点です。

1.牛乳よりもカロリー、脂質、炭水化物が低い
2.他のミルクと比べて食物繊維含有量、ビタミンEが多い
3.乳糖不耐症、乳アレルギーの方でも摂取が可能 ※
4.牛乳と比べ、製造のプロセスで生じる環境への負荷が小さい ※

※3,4については「オーツミルク」とは?牛乳や豆乳との違い、メリット・デメリットをご覧ください。

牛乳よりもカロリー、脂質、炭水化物が低い

 ダイエット目的として、牛乳の代わりとして利用するのもオススメです。植物性ミルク(豆乳、オーツミルク、アーモンドミルク)の中でも、アーモンドミルクはダントツでカロリーが低くなっています。

 その場合、カルシウム摂取を意識するのであれば、別の食材から補うとよいでしょう。

食物繊維含有量、ビタミンEが多い

 注目すべきは、ビタミンEの含有量です。ビタミンEは強い抗酸化作用をもつほか、動脈硬化を予防する、血圧を低下させる、LDL(悪玉)コレステロールを減少させる、細胞膜を健全に保つなどの働きがあります。

 厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によれば、1日におけるビタミンEの摂取目安量は、成人男性6.0〜7.0 mg、成人女性5.5〜6.0mgとなっています。これに対し、アーモンミルクをコップ1杯(200ml)飲むと10mgのビタミンEが摂取できる計算となります。

 ちなみに、牛乳200mlと市販のアーモンドミルクの各栄養数値は以下です。

♦︎牛乳 ※1 
・熱量 (kcal):122
・タンパク質 (g):6.6
・脂質 (g):7.6
・炭水化物 (g):9.6
・カルシウム(mg):220
・ビタミンE (mg):0.2
・食物繊維 (g):0

♦︎アーモンドミルク※2
・熱量 (kcal):39
・タンパク質 (g):1.0
・脂質 (g):2.9
・炭水化物 (g):3.9
・カルシウム(mg):60.0
・ビタミンE (mg):10.0
・食物繊維 (g):4.0

※1:出典 香川明夫「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」女子栄養大学出版部
※2:出典 グリコ 「アーモンド効果 砂糖不使用」

 牛乳と比べた場合のデメリットは、以下となります。

・タンパク質が摂取できない
・店舗での取り扱い的には少なく、高価な場合が多いので入手のハードルが高い

 ほかのミルク系飲料については「オーツミルク」とは?牛乳や豆乳との違い、メリットデメリットで解説していますので、合わせてご覧ください。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツ×ライフスタイルWEBマガジン「MELOS -メロス-」では、ビジネス、健康、ビューティ、子育て、食、テクノロジーなど、生活にまつわるさまざまなテーマとスポーツの新たな形をコンテンツを通じて提案。アスリートや著名人などの単独インタビュー、体験レポート、ハウツーなど、オリジナルコンテンツをお届けしています。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント