子どもの熱中症に多い原因は「朝食抜き」。その理由を専門家が解説

MELOS -メロス-
子どもが熱中症にならないよう、水分補給や帽子などさまざまな対策を行っている親御さんがほとんどでしょう。

しかし、見落としてしまいやすいポイントがあります。

それは「朝ご飯を食べない」こと。

熱中症にくわしい、神奈川県済生会横浜市東部病院 患者支援センター長で医学博士の谷口英喜先生は、子どもの熱中症で多い原因のひとつが「朝食抜き」だと語っています。

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子どもの熱中症に多い原因が「朝ごはん抜き」

谷口先生は以下のように語ります。

「臨床栄養の専門医である私は、夏になると病院に救急搬送されてくる多くの熱中症患者さんを診療しています。そんな中で気付いたのは、お子さんの熱中症に多い原因が、朝食抜きの食生活だということ。1食抜けば500mlのペットボトル1本分の水分がカラダに足りないわけです」(谷口先生)

朝食を抜くと、ペットボトル1本分の水分が不足することになる

1日に摂取する食事に含まれる水分量は、約1500ml。単純計算すると1食あたり500ml。

つまり、食事を1食抜くと、ペットボトル1本分の水分が不足することになります。

とくに朝は、寝汗で脱水状態になっているため、朝食を抜くと昼食時まで脱水状態が続くことになってしまいます。

脱水症や熱中症を予防するには1日3食規則正しく食事を摂ることが大切であり、水分を豊富に含む夏野菜や果物を摂ることは、熱中症対策に適しているといえます。

食事から水分補給を行うことで、吸収がゆっくりとなり、脱水症を防ぐ

【MELOS】

たとえばスープ、サラダ、ヨーグルト付きのカレーセットなら、総量815mlもの水分がとれることになります。

しかも食事からとった水分は吸収に時間がかかるため、飲み物と違って体内に長い時間留り、これも脱水症を防ぐポイントになります。
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