幸せホルモン「セロトニン」とは。不足するとこんなデメリットが!

MELOS -メロス-
「幸せホルモン」と聞いて、何を思い浮かべますか? 幸せを感じるために重要なホルモンのひとつにセロトニンがあります。

セロトニンは私たちの心身にさまざまな効果をもたらしますが、どんな影響があるのでしょうか。解説は、あんしん漢方薬剤師・藤田佑莉さんです。

【MELOS】

通称・幸せホルモン「セロトニン」とは

セロトニンは、体内で合成される神経伝達物質です。情緒や食欲などの調節に必要な物質で、幸福感やリラックス感をもたらすと知られてます。

睡眠と覚醒のリズムを作るために必要な「メラトニン」というホルモンの生成にも使われており、睡眠の質の向上に関与しています。

セロトニンの量を適切に保つことは、心の健康と幸福感の維持に重要です。セロトニン不足は、うつ病や不安障害のような精神的な問題を引き起こすと考えられています。

セロトニンが不足すると、どんな悪影響がある?

セロトニン不足によって引き起こされる、身体面と精神面の症状についてご紹介します。

身体面の症状
セロトニンが不足すると、睡眠のリズムや質が乱れ、入眠困難や早朝覚醒などの睡眠障害が生じる可能性があります。

食欲を調節する役割も担っているため、セロトニンの低下は暴飲暴食につながる可能性があります。さらに、セロトニンが不足すると疲労感が増し、体力の低下を感じることがあります。

精神面の症状
セロトニンが不足すると不安感が出やすくなる可能性があり、抑うつ状態や気分の落ち込みを引き起こすことがあります。また、小さなことに対しても過剰に反応したり、イライラしやすくなります。

セロトニンの材料となる「トリプトファン」を摂ろう!

セロトニンの生成にはトリプトファンと呼ばれるアミノ酸が必要ですが、トリプトファンは体内で合成されないため、食事から摂取する必要があります。

また、トリプトファンからセロトニンを合成する過程では、腸内細菌やビタミンB6によるサポートが必要となります。

そのため、腸内環境を整えたり、トリプトファンやビタミンB6を食事から摂取することが、セロトニンを増やすうえで効果的です。

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