お経を聞くとなぜ眠くなるのか?築地本願寺が“お経と脳波”の関係を科学的に検証

MELOS -メロス-
築地本願寺が面白い調査を行いました。

経験したこともある方も多いと思われる「お経を聴いているといつの間にか目が閉じて……」という現象について、実際に脳波の測定を行い、脳への影響を検証したというのです。

【MELOS】

お経を聞くとなぜか眠くなる。それには理由があった

築地本願寺の本堂では、僧侶のお経をききながら、リラックスして座っている方が大勢いるといいます。朝ということもあり、自然とウトウトしている光景も珍しくないそう。

実際に、「お経を聴いて眠くなったことはあるか?」と一般の人500人に調査した結果でも、60%が「眠くなったことがある」と回答しました。

そこで築地本願寺職員の4名(非僧侶)にお経を聴いてもらい、その時の脳波を測定してみたところ、α波(アルファー波=脳がリラックスしているときに出る脳波)の振幅の増大が見られたといいます。

【MELOS】

お経を聞くとアルファ波が増え、リラックスする

今回の実験では、4名の被験者の、お経を聴く前と聴いている最中の脳波を測定し、その違いを比較。

結果、お経を聴いている最中は、アルファ波の振幅の増大が見られました。

数値で比較してみると、優勢率では3~4倍に増加しており、最大値でも3~4割増しの数値が確認されています。

【MELOS】

アルファ波が増強している状態では心身ともにリラックス状態になり、ストレスケアや免疫力の向上、良質な睡眠の促進などさまざまな健康促進効果が期待されます。

予防医学を研究されている亀井勉先生は、以下のようにコメントしています。

「古代から続く宗教儀式には人を癒す効果があることが注目されています。それを科学的に証明するためには、生体情報の測定、なかでも脳波を測定することが有効な手段です。

今回の実験では4名の被験者の、お経を聴く前と聴いている最中の脳波を測定しその違いを比較してみました。

結果、お経を聴いている最中は、アルファ波の振幅の増大が見られました。数値で比較してみると、優勢率では3~4倍に増加しており、最大値でも3~4割増しの数値が確認されています。

アルファ波が増強している状態では心身ともにリラックス状態になり、ストレスケアや免疫力の向上、良質な睡眠の促進など様々な健康促進効果が期待されます。

このような実験結果からも、昔から伝わる日本人の叡智である、お経を生活に取り入れることは、現代人にとっても有効なリラクセーション手法になると言えます」(亀井先生)


この結果を受け、築地本願寺は「お経」×「築地本願寺の風景」をミックスさせたヒーリング動画『OTRA de chill』を制作し、公式YouTubeチャンネルにて公開しています。

検証結果もドキュメンタリー動画にしているので、興味のある方は視聴してみては。
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