すぐできる「スマホ首(ストレートネック)」セルフチェック&予防方法
ここでは改めて「ストレートネック」もしくは「首の痛み」を引き起こす生活上のシーン、予防する方法を、整形外科医&カイロプラクターの竹谷内康修氏に聞きました。
※リンク先は外部サイトの場合があります
首の痛みを引き起こしやすい原因例
◆ノートパソコンをよく使う
◆仕事は主にデスクワーク
◆ストレッチなどの体操はあまりしない
◆いつもイスに浅く腰かける
◆背もたれが低いイスや背もたれのないイスをよく使う
◆足を組むことが多い
◆枕の高さがあっていない
いかがでしょうか。日常の中で誰しも行なってしまう行為が、いくつも見られますね。この項目は、いくつ当てはまるかではなく、それぞれの行為を1日何時間程度続けてしまっているか改めて考えてみてください。
「ストレートネックになると、首のコリや痛みが現れやすくなりますが、整形外科を受診してレントゲンを撮影しても骨自体に異常がないと、整形外科などでは有効な治療方法がありません。長時間の姿勢やイスの座り方を正しくすることが予防になります」(竹谷内先生)
ストレートネックか分かる簡単セルフチェック
ストレートネック予防策
◎スマートフォンやタブレットは目線の位置で見る
何気なく使うと胸かお腹の位置で見ていることが多いと思います。これだと猫背になるので、首に負担がかかります。できる限り目線の位置まで上げ、正面から見るようにしましょう。
机があるときは、ひじをついて使うと目線があがります。またタブレットの場合は、スタンドを使うことも有効です。
◎ノートパソコンを置く位置を工夫する
ノートパソコンは、画面をのぞき込むように使うことが多くなります。しかもテレワークで使用頻度と時間が増えたため長時間猫背になる可能性が高まりました。そこで、箱やスタンドを上手に使って少し目線を上げるようにしましょう。使いづらいときは、外付けキーボードも活用してみてください。
◎イスを交換・調整してみる
正しい姿勢で座るには、どんなイスを選ぶのかも大切です。特に長時間座り続けるイスの場合は、背もたれは肩まであり、背中含めて面で支えてくれるイスが最適です。ゲーミングチェアやレーシングチェアの形というと想像しやすいかもしれません。会社などでイスを変えられないときは、背もたれや腰の位置にタオルやクッションを入れて調整してみてください。
◎枕を交換もしくは高さを調整してみる
枕の高さが合っていないと、寝ている間でも首に負担がかかります。理想は、立っているときと首の形や頭の位置がある程度維持できる枕となります。低すぎて首が下がったり、首が当たる部分が隆起していて後頭部が下がったりしてしまう枕は避けましょう。
「枕はその人に合った高さが維持できるものを選ぶといいでしょう。高さを意識するとき、素材を気にされる方もいますが、素材はウレタンでもそば殻でも高さがキープできれば問題ありません。羽毛は沈み込みますが、沈んだ後高さがキープできればいいのです。素材は好みで選んでください」(竹谷内先生)
[監修者プロフィール]
竹谷内康修(たけやち・やすのぶ)
整形外科医・カイロプラクター。竹谷内医院院長。
東京都生まれ。2000年に東京慈恵会医科大学卒業後、福島県立医科大学整形外科へ入局。2003年、米国のナショナル健康科学大学へ留学。2007年、東京駅近くにカイロプラクティックを主体とした手技療法専門の竹谷内医院を開設。肩こり、首の痛み、腕のしびれ、腰痛、腰部脊柱管狭窄症、関節痛などの手技治療に取り組む。雑誌、新聞、テレビなどのメディアでも活躍中。著書に『腰痛を根本から治す』『腰・首・肩のつらい痛みは2分で治る!』(以上宝島社)、『首の痛みは、自分で簡単に治せる1』(三笠書房)などがある。
【竹谷内医院 公式サイト】https://takeyachi-chiro.com
・『頸椎症の名医が教える 竹谷内式 首トレ 5分の体操で首の痛み・肩こり・腕のしびれが消える』(徳間書店)
※本記事はMELOSで公開された記事「ストレートネック(スマホ首)を治したい!おすすめストレッチ、原因&症状を徹底解説[医師監修]」を再編集したものです。
<Edit:編集部/Text:松田政紀(アート・サプライ)/Illustration:スギサキメグミ、Getty Images>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ