8試合ぶりに勝利した前々節に続き、今季初の連勝を目指した前節は、東京NBの巧みなパスワークと個人技に押し込まれる時間帯も長かったが、「個人戦術に取り組んできたところで自分が何をしなければいけないのかを選手たちに伝え、それに対し積極的に取り組んでくれました」と試合後に鳥居塚伸人監督も振り返ったように、選手一人一人が守備での与えられたタスクを全うするとともに、チーム全体としても粘り強く対応。ゴールを割らせず試合を進めると、前半終了間際には相手のミスを突いて百濃実結香が決定機を迎える場面も。後半もボールを握られる時間は長く、先制こそ許したが、4分後に脇阪麗奈のヘディングで同点に。WEリーグのホームスタジアム過去最多となる6,651人が集まった一戦で、スタジアムを沸かせる好ゲームを演じてみせた。「凄い声援を受けてプレーしていたので、このまま負けるわけにはいかなかった」と脇阪。それでも、「ベレーザ相手に同点で終わって、いい試合だったと見られるのは悔しい」と決して現状に満足しない姿勢も示した。