6週連続のリレー 青木瀬令奈-技ありのエース

チーム・協会

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント 浜野ゴルフクラブ(千葉県)第2日

 今季も大盛況のJLPGAツアー。そのひとつの要因がアクサレディスゴルフトーナメントから、連続で継続中のホールインワン記録だろう。この日の8番、青木瀬令奈が続いた。また・また・また・また・また・また、スーパープレーを披露し、コースに大歓声がわきあがる。

 「みんなで(ホールインワンを)リレーしている。毎週、つないで、つないでJLPGAツアーがもっと盛り上がるようになればいいですね」が、快挙のメッセージだ。

 180ヤードのパー3。選択したのは3Uだった。「普通に打つと、届かない。だから、右からつかまえるように、打つことが作戦。1.5メートル手前に落下して、よっしゃ、入れ-とボールを見送った」という。

 ツアーでは4回目のエース達成。しかし、今季は開幕前週の台湾ツアー、フォックスコンTLPGA選手権最終日でホールインワンを記録した。「アマチュアから通算して、今回で10回目です。うれしいは、うれしいけど・・・」と前置きし、「回を重ねてくると、6回目とか、7回目はどうだったか、と聞かれるとそれほど覚えていません」と、真顔で話す。

 ただし、続いて口にしたのは最初のホールインワン。「群馬のサンコー72カントリークラブで全国大会の予選があり、その時の8番。高校2年の時です。ちょうど後輩の2人と同組で、カップインした瞬間、心臓が口から飛び出しそうに・・・。次のホールへ行っても鼓動のバクバクが聞こえ、なかなか平常心に戻らなかったことを覚えている」と振り返った。というわけで、「特にプロになってからは、次のホールへ興奮を持ち越さないようにしています」と、冷静沈着がスタイルに。

 さて、最終日の優勝争いである。8位タイとはいえ、通算10アンダー。今季初Vのチャンス。「きょうの後半、欲をいえば、あと2バーディー、3バーディーが欲しかった。ただ、ものは考えようです。今回は雨の影響でグリーンがそれほど速くはない。風が穏やかだし、スコアが出ます」と手応えは十分の様子だ。

 ちなみに、エースが毎大会、出でいる要因について、「距離があるパー3が増えたからかもしれません。ハイブリットを使うとランが出る。ラインに乗せれば、カップへ-となるでしょう。アイアンではそうはいきませんから」と分析した。進化したクラブを自在に使いこなすことも匠の技なのだ。(青木 政司)

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

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