鈴木優の留学便りvol.8 知ってる?MLBワールドシリーズ制覇までの道のり
【(C)PLM】
大谷翔平選手をはじめ日本人選手の活躍で日本でもニュースで見ない日は無くなったメジャーリーグ。そんなメジャーリーグのリーグの仕組みやシーズンの流れについて理解している人はどれほどいるだろうか?
何を隠そうこの私もアメリカに来て自分で調べるまでちゃんと理解できていなかった。
日本の12球団・2リーグに比べ、メジャーリーグは30球団・6リーグと倍以上あることもあり、日本のプロ野球とは違う点が多々ある。
今回はそんなところをわかりやすく説明していきたいと思う。
これを機に、メジャーリーグで活躍する日本人選手の結果以外のところも楽しめるようになってもらえたら嬉しい。
何を隠そうこの私もアメリカに来て自分で調べるまでちゃんと理解できていなかった。
日本の12球団・2リーグに比べ、メジャーリーグは30球団・6リーグと倍以上あることもあり、日本のプロ野球とは違う点が多々ある。
今回はそんなところをわかりやすく説明していきたいと思う。
これを機に、メジャーリーグで活躍する日本人選手の結果以外のところも楽しめるようになってもらえたら嬉しい。
まずおさえておきたいMLBのリーグ編成
まずメジャーリーグはアメリカとカナダに本拠地を置く30球団で構成され、ナショナル・リーグ(ナ・リーグ)とアメリカン・リーグ(ア・リーグ)の2リーグがあり、各リーグに15チームずつ所属している。
そしてそのリーグごとに東地区、中地区、西地区の3地区(各5チーム)に分かれていて、合計6リーグでシーズンは行われる。
レギュラーシーズンは4月上旬からスタートと日本よりは半月ほど遅れて開幕し、日本が143試合なのに対し162試合と20試合ほど多い試合をこなす。
私が「日本と大きく違う」と思う点は、同じリーグと繰り返し対戦し続けない点だ。
2023年から導入されたルールでは、同地区のチームとは52試合しか対戦せず、同リーグで別の2地区の10チームとも64試合をする。そしてリーグも違う相手とも46試合対戦する。
日本のプロ野球で言うと年中交流戦をやっていて、少し多めに同じリーグのチームと試合をする感じだ。
選手にとっては広いアメリカの移動の負担が大きいこと、また何度も対戦することがないため、よりデータを使った野球になることなど相当大変だと思うが、ファンにとってはどこのエリアにいても基本全チームを見られることはおもしろい点とも言える。
基本的に162試合全てを消化するルールだが、実は必ず行われるとは限らない。
雨天中止などで順延になったゲームの再試合について、プレーオフ進出が完全に無くなったチームはチームのタイトルに関わる場合であっても基本的に行わないというルールがあるようだ。
日本よりも過密日程でやっている分、振替で開催できる日が少なくなるのが理由なようで、そのため雨天中止のようなことが起こるとダブルヘッダーが組まれることがあるのも日本と違うところ。
そしてそのリーグごとに東地区、中地区、西地区の3地区(各5チーム)に分かれていて、合計6リーグでシーズンは行われる。
レギュラーシーズンは4月上旬からスタートと日本よりは半月ほど遅れて開幕し、日本が143試合なのに対し162試合と20試合ほど多い試合をこなす。
私が「日本と大きく違う」と思う点は、同じリーグと繰り返し対戦し続けない点だ。
2023年から導入されたルールでは、同地区のチームとは52試合しか対戦せず、同リーグで別の2地区の10チームとも64試合をする。そしてリーグも違う相手とも46試合対戦する。
日本のプロ野球で言うと年中交流戦をやっていて、少し多めに同じリーグのチームと試合をする感じだ。
選手にとっては広いアメリカの移動の負担が大きいこと、また何度も対戦することがないため、よりデータを使った野球になることなど相当大変だと思うが、ファンにとってはどこのエリアにいても基本全チームを見られることはおもしろい点とも言える。
基本的に162試合全てを消化するルールだが、実は必ず行われるとは限らない。
雨天中止などで順延になったゲームの再試合について、プレーオフ進出が完全に無くなったチームはチームのタイトルに関わる場合であっても基本的に行わないというルールがあるようだ。
日本よりも過密日程でやっている分、振替で開催できる日が少なくなるのが理由なようで、そのため雨天中止のようなことが起こるとダブルヘッダーが組まれることがあるのも日本と違うところ。
ワールドシリーズ制覇までの道のり…MLBの長い長いポストシーズン
レギュラーシーズンが行われ地区優勝を決めたあと、日本同様ポストシーズンに移る。
日本ではポストシーズンに、クライマックスシリーズや日本シリーズといった名称でプレーオフ(順位決定戦)が行われるが、メジャーリーグのポストシーズンは理解するのがものすごく難しいのでなるべく細かく説明していきたい。
ポストシーズンは
・ワイルドカードシリーズ
・ディビジョンシリーズ
・リーグチャンピオンシップシリーズ
・ワールドシリーズ
と4つのシリーズを勝ち抜かなければならない長丁場だ。
そしてこのポストシーズンには、各リーグの地区優勝6チームと各リーグ優勝チーム以外の勝率が高かった上位3チーム計6チームの12チームが進出する。
ポストシーズン最初のワイルドカードシリーズは、各リーグのプレーオフに進出した6チームの中から勝率の低い4チームで2つに分け、先に2勝した方が勝ちのルールで試合を行う。
そしてこのワイルドカードシリーズを抜けた2チームと、先ほど免除された勝率の高かった2チームの4チームで3勝先取のディビジョンシリーズを行う。
それを勝ち抜き残った2チームで4勝先取のリーグチャンピオンシップシリーズを行い、各リーグの代表をワールドシリーズをかけて決めていく。
この3つのシリーズを勝ち抜き、やっとアメリカンリーグ代表とナショナルリーグ代表とで4勝先取のルールでワールドシリーズを開催する。
こんな感じで、メジャーリーグのポストシーズンは日本と比べとても規模が大きい。
日本よりも試合数の多いシーズンに加え、長い長いポストシーズンを勝ち抜いてようやく手にすることができるワールドシリーズ制覇の価値はとても高いものとなっていると思う。
毎年大きな盛り上がりを見せるメジャーリーグのプレーオフ。今シーズンも終盤戦に入りつつある今、ここからのポストシーズンへの順位の変動にぜひ注目してみてほしい。
文・鈴木優
日本ではポストシーズンに、クライマックスシリーズや日本シリーズといった名称でプレーオフ(順位決定戦)が行われるが、メジャーリーグのポストシーズンは理解するのがものすごく難しいのでなるべく細かく説明していきたい。
ポストシーズンは
・ワイルドカードシリーズ
・ディビジョンシリーズ
・リーグチャンピオンシップシリーズ
・ワールドシリーズ
と4つのシリーズを勝ち抜かなければならない長丁場だ。
そしてこのポストシーズンには、各リーグの地区優勝6チームと各リーグ優勝チーム以外の勝率が高かった上位3チーム計6チームの12チームが進出する。
ポストシーズン最初のワイルドカードシリーズは、各リーグのプレーオフに進出した6チームの中から勝率の低い4チームで2つに分け、先に2勝した方が勝ちのルールで試合を行う。
そしてこのワイルドカードシリーズを抜けた2チームと、先ほど免除された勝率の高かった2チームの4チームで3勝先取のディビジョンシリーズを行う。
それを勝ち抜き残った2チームで4勝先取のリーグチャンピオンシップシリーズを行い、各リーグの代表をワールドシリーズをかけて決めていく。
この3つのシリーズを勝ち抜き、やっとアメリカンリーグ代表とナショナルリーグ代表とで4勝先取のルールでワールドシリーズを開催する。
こんな感じで、メジャーリーグのポストシーズンは日本と比べとても規模が大きい。
日本よりも試合数の多いシーズンに加え、長い長いポストシーズンを勝ち抜いてようやく手にすることができるワールドシリーズ制覇の価値はとても高いものとなっていると思う。
毎年大きな盛り上がりを見せるメジャーリーグのプレーオフ。今シーズンも終盤戦に入りつつある今、ここからのポストシーズンへの順位の変動にぜひ注目してみてほしい。
文・鈴木優
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