契約の有村智恵がJGF会場へ初来場、4年ぶりJGF出展のヤマハ!動画解析アプリで顧客満足度アップ

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【有村プロ】

ヤマハが「ジャパンゴルフフェア2023」へ4年ぶりに出展、新サービスのアプリ「PLAY SWING」を発表した。ひと口でいうと、動画撮影したスイングが比較できるもので、ヤマハ独自の4点検知機能をはじめ自動トリミング、スイングテンポ、動画比較、軌跡自動表示機能を備えている。

同社マーケティング部の佐藤貴博氏が、

「『4点検知機能』とは、スイングで重要なアドレス、トップ、インパクト、フィニッシュを“インパクト音”で高精度検知し、これら4つを自動的に判別、画像確認できるものです。トップなどの各シーンで一時停止することなく、ボタンひとつで振り返ることができます」

と前置きして、分かりやすく説明する。

「2番目の『自動トリミング』機能は、1度の撮影で複数のスイングを撮影しても、スイング以外の不要な部分を自動削除します。また、『スイングテンポ』計測では、アドレスからトップ、トップからインパクト、インパクトからフィニッシュの時間計測を行います。

『軌跡自動表示』機能は、スイング中の手と頭の動きの軌跡を自動表示。微妙な頭部の動きが確認できます」

JGF当日の模様を動画で

さらに『動画比較』では、画面へ2つの動画を並べて同時再生(通常・スロー・コマ送り)や、前述の「4点検知」機能も併用できる仕組みになっている。

「例えば、過去のスイングと直近のスイング変化を比べたり、プロゴルファーや友人のスイングと並べれば、タイミングの違いなどを比較することができるのです」

当日は、契約の有村智恵も登壇。司会者からアプリについて印象を聞かれると、

「今日は新しいクラブの発表だと(笑)思ってましたが、アプリには私が欲しいと思っていた機能が盛り込まれています」

とコメント。

同アプリは6月に無料リリース予定で、今秋までに5000ダウンロードを目指す。撮影した動画をヤマハ契約プロと比較できるほか、課金によりスイング診断できるサービスなど現在最終の詰めを急いでいる。

同社は、ツアーの第一線で活躍する今平周吾、藤田寛之など総勢14名のプロに加え、インストラクターの石井忍とも契約を結ぶ。

複眼すれば、一般ゴルファーが応援したいプロとの距離を縮めたり、プロの活動資金を遠隔レッスンやファンイベントという形で担うこともできそうだ。

レッスンプロを置かない無人インドア練習場との親和性も良いだろう。全国30カ所でインドアゴルフスクールを運営するキャグは、今JGF会場で「オンラインゴルフレッスン」の法人向けサービスを発表。

各施設の会員一人につき1カ月3300円で使い代放題という触れ込みで、慢性的なインストラクター不足解消に打って出ている。

LINEアプリでスイング動画を送ると、元阪神タイガース選手でプロゴルファーの近田豊年氏による「近田式メソッド」を直伝、アドバイスがもらえるもので、

「3300円をインドア運営側と折半する形で広めていきたい」

と、同社廣口敬一氏は意気込む。

アプリと融合して、ゴルフの世界観が広がる先行例となるか。先端技術を取り入れて、新たな展開が始まった。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント