スクエアな構えで真っすぐ打てるパター『Red9/9 White back』を坂本龍楠が解説

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【GEW - ゴルフ通に刺さる最新ギア情報メディア】

キャスコは10月7日、昨年投入した『Red9/9 White back』シリーズに新たに2モデルを追加発売した。『Red9/9』は、通称「アカパタ」と言われている同社のパターシリーズで、昨年『Red9/9 White back』としてモデルチェンジし、先行して「ブレード型」と「ボックス型」が発売されていた。今回新たに「ワイドボックス型」と「ホーン型」が追加されたことで、好みに応じて4タイプから選べることになる。

そこで新宿御苑ゴルフスタジオ主催の坂本龍楠プロが『Red9/9 White back』の追加2モデルを試打。その特徴を解説する。

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今作の特徴は、赤と白の2色の組み合わせでヘッドのアライメントを見やすくすることで、真っすぐ構えられ、かつ真っすぐ打てるようにすることを狙ったモデル。そこで、坂本プロが同モデルがアマチュアゴルファーのストロークにどう寄与するのかを解説。後半では坂本プロとアマチュアゴルファーのGEW大矢がMyパターと『Red9/9 White back』を20球ずつ打ちカップイン率を比較。その模様を動画で観てもらいたい。

構えやすさと転がりやすさが強化

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『Red9/9 White back』は、目標にしっかり構えやすく、真っすぐストロークできて、ボールも真っすぐ転がりやすいという特徴があります。追加された2モデルはヘッドサイズが大きくなったことで、その特徴がさらに強化されています。

アマチュアゴルファーは実は目標方向に真っすぐ構えられていないことがほとんどです。GEW記者の大矢さんも目標に対して右に構える癖がありました。癖は人それぞれですが、『Red9/9 White back』はそのエラーを補正してくれる構造になっています。

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構えやすさの理由は、ヘッドに縦と横のアライメントが沢山施されていることと、シャフトのネック部分がトップラインを境に赤と白に色分けされている点にあります。極端なハンドファーストやハンドレイトで構えてしまうとどちらかの色が消えてしまうので、両方の色が見えるようにすることで正しいアドレスの目安になります。

またヘッド後方が白く塗装されており、アライメントが赤になっているので、より平行と垂直が取りやすい効果がありそうです。

パターもロフトを立てることが重要

私は生徒さんへのレッスンで、パターもロフトを立てて打つことが重要だと教えています。皆さん意外とパターでもすくい打ちの傾向があるんですね。短い距離を打つクラブなので気付きにくいのですが、すくい打ちすることでロフトが寝てボールにヒットしてしまい、力が逃げて転がりが悪くなってしまいます。一方、転がりの悪さを補正するために極端に上からボールにぶつけるような打ち方を意識して、構えが歪んでしまう方も見受けられます。

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その点、『Red9/9 White back』はロフト1.5度と、一般的なパターの3度程度と比べてロフトが立っていますので、すくい打ちを補って、プロのような転がりの良い球が打てるような構造になっていると言えそうです。

それと、『Red9/9 White back』シリーズはセンターシャフトになっています。センターシャフトは難しいと思っているゴルファーも多いですが、シャフトの延長線上に芯があるわけなので、シンプルに棒をボールにぶつけていくイメージを持てれば打ちやすいですし、シャフトがフェースセンターにあることでシャフト軸を中心にフェース面を開閉しようという動きになりにくいのです。より真っすぐ手を動かしていくストロークがしやすいと思います。

それぞれの対象ゴルファーは?

「ワイドボックス型」はヘッド重量もあり慣性モーメントも大きいので小さなバックスイングでも球が転がってくれますので、バックスイングをゆったりして、ストロークで打つ方に向いています。一方、「ホーン型」はわりと重心が浅く感じますので、小さめにヒットしていく方はロフトを立てて打ちやすいと思います。

基本的には真っすぐ構えて、真っすぐ打ちやすいというコンセプトなので、4タイプを打ち比べて自分に最適なものを選んでいただければと思います。 
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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