【トレイルランニングシューズレビュー】HOKA「SPEEDGOAT 5(スピードゴート 5)」
【写真提供:トレイルランナーJP】
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しなやかなアッパーと、厚みを増したソールにアップデートしたベストセラートレイルシューズ
まずはアッパーから見ていきます。
素材はリサイクル素材を使用したダブルジャカードのエンジニアードメッシュを採用。オーバーレイによる補強が施されているのはトウキャップとハトメ周辺、そしてタンの部分だけで、かなりシンプルになりました。
タンは若干厚みを増し、少し短くなっています。ソールとタンをつなぐまちは薄いメッシュ素材に変更されました。リサイクルポリエステルのシューレースは前作より少し薄くなりましたが同程度の伸縮性を持っています。
ダブルジャカードのエンジニアードメッシュによって、より柔軟になったアッパー。フレア形状のヒールカラーは実用性も◎ 【写真提供:トレイルランナーJP】
スタックハイトはフォアフット29mm、ヒール33mm。ドロップは4mm。前作の「SPEEDGOAT 4」と比べると全体に1mm高い設定となっています。ミッドソールの素材は高反発のCMEVAを採用。インソールはオーソライト製だった前作に対して新作はEVAに変更されています。
アウトソールは前作同様に定評のあるビブラムのメガグリップを採用していますが、ライトベース仕様になり軽量化されています。高さ5mmのラグはより複雑な形状になり表面積をアップ。パターンともに変更されています。特にヒール部分はラグ形状、パターン、グルーブ(溝)ともに大きく変更されています。
(左)前作と同様に薄いがしなやかさが増したタン。(中)タンとソールをつなぐまちはメッシュ素材に変更。(右)階段状の段差に加え土気城トゲのような突起を加えたラグ形状。 【写真提供:トレイルランナーJP】
アッパーは前作よりかなりしなやかになりました。ボリュームは変わっていないように見えますが、しなやかになった分だけ足への圧が少なくなり、その分広く感じるかもしれません。また、足の屈曲(とくにフォアフット部のフレックスポイント)に対するストレスが大幅に減ったのが実感できました。通気性が大きく向上している点も見逃せません。
前作はタンが長めで少し硬く、足首を屈曲したときに当たりを感じ人もいたようですが、「SPEEDGOAT 5」では、短くて柔らかいになったため、気になることはないでしょう。ソールは全体に1mm高くなっていますが、ドロップ(つま先と踵の高低差)は同じなので、前作と履き比べないと違いは判らないレベルです。
(左)上が「SPEEDGOAT 5」、下が「SPEEDGOAT 4」。(右)左が「SPEEDGOAT 5」のインソール、右が「SPEEDGOAT 4」。 【写真提供:トレイルランナーJP】
一つ目はアッパーがしなやかになったことでダイナミックな高速走行でのスムーズさが増したこと。二つ目はソールのヒールの部分の形状とグルーブが変更されたことで、ヒールから前方への荷重移動がスムーズになっています。このおかげで下りでのフィーリングがよりナチュラルになったと感じました。
多くのファンの期待を裏切ることなく、新たなユーザーを引きつける魅力を積み上げたように見える「SPEEDGOAT 5」は、メインシューズの候補として外せない一足となりそうです。
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(スピードゴート 5)
・価格:¥20,900(税込)
・展開
Men 25.0–29.0, 30.0cm(0.5 cm刻み)・3色・348g / 27cm ソールスペック:オフセット4mm /ヒール33mm /フォアフット29mm
Women 22.0–25.0cm ・1色・242g/24cm ソールスペック オフセット4mm/ヒール31mm/フォアフット27mm
・テクノロジー:ミッドソールボリューム/メタロッカージオメトリー/アクティブフットフレーム
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