【トレイルランニングシューズ レビュー】BROOKS「CASCADIA 16(カスケディア 16)」
【写真提供:トレイルランナー JP】
ウェスタンステーツ・エンデュランスラン(100マイル)での7連覇をはじめ、数々のウルトラトレイル、ウルトラマラソンで伝説的な記録を残しているスコット・ジュレク(USA)が開発に携わったシューズ としても知られています。
今回ご紹介するのは、その最新版「CASCADIA 16」です。
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【写真提供:トレイルランナー JP】
【写真提供:トレイルランナー JP】
フルリニューアルしたオールラウンドトレイルシューズは、テンポよく走れるミッドソールに注目
タンは少し厚みがあり、ソールに接続されたガセットタン。シューレースがしっかりとしているので、タンの厚みとのバランスがとれています。
ヒール部はアッパー内部にしっかりしたヒールカウンターを内蔵。ヒールカップは大きめで履き口のパッドにもかなりボリュームがあります。
(左)大きめのトウキャップでしっかりと補強。 (中)サイドの補強は排水も考えた設計。 (右)サイドまで盛り上がったミッドソールがヒールを安定させる。 【写真提供:トレイルランナー JP】
(左)サイドは裏側から補強。タンはソールと接続されたガセットタン (中)足首の締具合を調整できる二段に空いたハトメ。 (右)余ったシューレースはタンのバンドにまとめて収納。 【写真提供:トレイルランナー JP】
代々受け継がれてきたピボットシステムは廃止され、その替りにミッドソールの外周に2本の溝を刻んだリリースグルーブ(ミッドソールサイドの赤いラインの部分)を新たに採用。ヒールのセンターにもグルーブを入れることでトレイルの不均一な路面に対して左右独立して柔軟に接地するように設計されています。
アウトソールは定評があるTrailTackラバー。粘りがあり、トリッキーな岩の多い地形でも安定したグリップ力を発揮します。ラグの高さは約4.5mm。形状は前作のひし型から矢尻型のような6角形に変更されています。ミッドフット部分は大胆にラグを省いているのも大きな変更点です。
(左)リニューアルしたラグパターン。赤い部分がバリスティックロックシールド。 (右)ヒールのセンターにグルーブを入れることで左右への独立した対応が可能に。 【写真提供:トレイルランナー JP】
グリップはどんなサーフェスでも安定しています。ラグの高さがあるのでぬかるんだ路面でも安心感があります。またラグの上部がフラットなのでロードでも違和感なく走ることができます。
以前にご紹介した「CATAMOUNT(カタマウント)」と比べると、ミッドソールのクッションとエネルギーリターンのバランスの良さは似ているフィーリングでした。違いとしては「CASCADIA 16」の方が、プロテクトやサポートがしっかりしていて、ラグも高いため、対応幅が広いと感じられました。
テンポよく走れるBROOKSのニュージェネレーションシューズ の一員としてリニューアルした「CASCADIA 16」は、レベルに関係なくお勧めできる、完成度の高いオールラウンドシューズです。
【写真提供:トレイルランナー JP】
(カスケディア16)
・価格:¥15,400(税込)
・サイズ:WOMENS 22.0-26.0cm / MENS 25.0-30.0cm
・カラー:WOMENS 2色 / MENS 2色
・スタックハイト:フォアフット 21mm / ヒール 29mm
・ドロップ:8mm
・素材:アッパー/シングルレイヤーダブルメッシュ ソール/EVA
・重量:298g(27.0cm / 片足) 270g(25.0cm / 片足)
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