テーラーメイドの新モデルが発売されても、いまだに注目度の高い「M6シリーズ」。今回、テーラーメイド「M6 フェアウェイウッド」の特徴を、ティーチングプロ兼クラブフィッターでQPさんとしておなじみの関雅史さんと、クラブフィッター小倉勇人さんに詳しく解説していただきました。

最大の特徴
「M6 フェアウェイウッド」は、ツアー向けにしては珍しいラージヘッドが特徴。ヘッドが大きいと抜けが悪くなるのではと危惧されるところですが、独特のソール形状やテクノロジーで防いでいます。

フォルム
テーラーメイドでヒットした初期の「Vスチール フェアウェイウッド」で採用された、両側を落としてまんなかに1本で通す「低重心ソール」を踏襲。抜けが悪くなりやすいラージヘッドをこの独特なソール形状で解消しています。

性能
ドライバーにも採用された「ツイストフェース」を搭載。トゥ側のフェースは上の方向に、ヒール側はロフトを立てる方向にねじれています。フェースをねじったような設計を採用することで、打点ズレのミスを軽減してくれるモデルといえます。

「スピードポケット」というスリットも入っているため、インパクトの際にたわんで戻ることでボールが上がりやすくなっています。ドライバー形状と同じように後ろの部分にも重さがあるので、ボールは非常に上げやすいです。

試打の感想
多彩なテクノロジーも詰まっていますが、ヘッドが大きく見えて、打つときに安心感があるのも大きなポイントです。

大型ヘッドで慣性モーメントを稼いでいたり、ツイストフェースでボールの当たりに対してうまくしたりなど、ツアー向きのモデルにしてはミスに非常に寛容なのがわかります。

最大の特徴
直進性が高く、打点のミスに強いモデルですが、低スピンの強い球も打ちやすくなっています。

フォルム
M6ドライバーの特性に合わせて、フェアウェイウッドも投影面積が大きめになっているのもポイント。打点のミスに強いように設計されています。重心が深くなるので、その分直進性が高いところもドライバーとの共通点になります。

性能
M6ドライバー同様「ツイストフェース」がポイント。打点の面をねじることで、打点のズレを直進性に変えます。

以前より搭載されている「スピードポケット」。この溝を付けることでフェースの反発係数を高めています。

M5ドライバーとの相性
M5ドライバーはヘッド自体は小さいので、M6フェアウェイウッドと組み合わせてもそこまで違和感は出ないと思います。ドライバーは操作したいけど、フェアウェイウッドは直進性が高いモデルがいいということであれば、M5ドライバーと組み合わせるのもよいのではないでしょうか。

おすすめのユーザー
アスリート向けでもあるので、パワーがある人におすすめ。しかし、そこまで難しいクラブでもないので、中級者から上級者まで幅広いゴルファーが使えるフェアウェイウッドと言えるでしょう。

新モデルの発売で、人気のMシリーズがお買い得になっている今がチャンス。この機会にぜひ一度試してみてください。

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。