冷え性対策!現役医師が語る、1日1杯の赤ワインで綺麗になれる理由
【common 赤ワインで冷え性対策】
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赤ワインを飲むと健康になる!?
それは「赤ワインは健康に良い」というもの。みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化などの疾患の予防に役立つと言われています。
有名なのが、「フレンチ・パラドックス」。ワインをよく飲むフランス(欧州で1位と言われています)は、喫煙率が高く、チーズや肉など脂質の多い料理を多く食べるのにも関わらず、心臓病で死亡する人の割合が低いことからワインには健康効果あると言われているのです。
また、仏ボルドー大学中央病院の研究チームの調査による、一定量のワインを毎日飲む人は全く飲んでいない人に比べ、死亡率や認知症の割合が低いことが分かっています。
これは、死亡率、認知症、アルツハイマー症のリスクと飲酒量の関係を65歳以上の3777名に対して、3年間にわたり調査したもの。ワインを毎日3〜4杯(375〜500ml)飲んでいる人と、全く飲んでいない人を比較したところ、ワインを毎日3〜4杯飲んでいる人の方が、認知症の発症リスクが約5分の1、アルツハイマー症の発症リスクが4分の1、死亡率が約30%低下したと報告されました。
(参照元:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9296132)
赤ワインの抗酸化作用は健康に良いと言われるのは、こういったことが由来しているのです。
では、実際に赤ワインを飲めば健康になれるのかというと、そう言い切ることはできないと思います。それは体質によってさまざまであり、その他の生活習慣が健康に影響していると考えるからです。「赤ワインを飲んでいるから何を食べても大丈夫!」というわけではないことは、覚えておきましょう。
赤ワインの抗酸化作用で綺麗になる!
【ワインを飲む女性】
酸化を防ぐことで細胞を守ることができ、肌の老化を防ぐことができます。肌を美しく保ちたい女性にとっては、大事なことですよね。1日1杯の赤ワインを取り入れてみると、肌が綺麗になるかもしれません。
また酸化を防ぐと、疲れが軽減したり、動脈硬化症やがんなどの病気を抑えたりと健康面にも嬉しい効果があります。
赤ワインは冷え性対策にも効果がある!
眠る前に1杯の赤ワインを飲めば、身体がぽかぽか温まりぐっすり眠ることができます。普段から上手に眠れないという方は、ぜひ試してみてください。
ただし、すべてのアルコールが身体を温めてくれるわけではありません。何から作られるかによって、変わってきます。よく言われるのは、日本酒、紹興酒、ブランデー(基本はブドウから作られる)、赤ワインといったお米やブドウが原料のお酒は身体を温め、そして、焼酎、ビール、ウイスキーといった麦が原料のお酒は身体を冷やすとされています。
冷えが気になる方は、お酒を飲むなら身体を冷やさないものを選ぶようにすると良いですね。
赤ワイン1杯のカロリー・糖質量は?他のお酒より低い?
【赤ワイン】
また糖質量も赤ワインは少なめです。それぞれ100mlで比較した場合、ビールは3〜4g程度、日本酒は3.5〜4.5g程度、赤ワインは1.5g程度です。白ワインは少し多くなり、2gほどですが、それでもワインは糖質が少ないです。
ただし、サングリアには注意しましょう。飲みやすさから好む女性が多いですが、果実の他に砂糖などの甘味料が使われていて、カロリーも比較的高くなっています。
1日1杯の赤ワインで冷え性対策してみよう!
ただし、おつまみの食べ過ぎには気をつけましょう。お酒で太る人の多くは、味の濃いおつまみを食べたり、アルコールのせいで満腹中枢が麻痺して食べ過ぎてしまったりすることが原因です。赤ワインそのものを味わって、ゆっくり1杯飲むようにしてみてください。
ちなみに白ワインの場合は、同じくブドウから作られていますが、ポリフェノールが豊富に含まれている皮や種は取り除かれてしまっているので、赤ワインよりも抗酸化作用は少ないです。
健康や美容に嬉しい効果を発揮してくれる赤ワイン。冷えや肌の老化が気になる方は、1日1杯の赤ワインを習慣にしてみませんか?寒い時期にはホットワインもおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
[監修]
工藤 孝文
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。2017年よりスマホ診療を導入。日本糖尿病学会・日本東洋医学会・小児慢性疾病指定医。 「ガッテン!」「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。
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