イオンスポーツ『TOUR WEDGE』スピン性能を備えたやさしく打てるウエッジを徹底検証 

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【GEW - 月刊ゴルフ用品界】

イオンスポーツから『ツアーウエッジ(TW)』の新作が発売された。前作は「激スピン」というタイトルでそのスピン性能の高さが評判だった。

そして、今作はそのスピン性能を継承しつつ、ウェイトをトウ側に装着することでスイートエリアが格段にアップ。ミスヒットに強いモデルに仕上げたという。そこで今回、その実力をゴルフ5プレステージ新宿店のウエッジフィッター、隠岐和也氏にテストしてもらった。

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ウエッジに重心カスタマイズという新たな概念 打点がズレても変わらない距離とスピン性能が群を抜く

センターヒットとトウヒットで飛距離、スピンが変わらない

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まずは52度からテストしました。構えた印象はオーソドックスですごくシャープに見えます。そして、打感がすごくいいですね。手応えは柔らかく、フェースにボールが喰いついている感じがすごくあります。

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続いて、58度を試打しましたが、リーディングエッジも浮かないのでとても構えやすいですね。いやぁ、本当に打感がいいです!こちらもフェースに喰いついている感じでバックスピンは相当かかっているはず。

では、実際に「GC2」によるデータを見ていきますが、驚くのはやはりスピン量と打点のブレに対する強さです。センターヒットとトウヒットの数値がほぼ変わりません。

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100ヤードを想定した52度のショットでは、センターヒット(104ヤード)とトウヒット(105ヤード)の距離がほぼ同じ。また、スピン量もセンターヒットが8549rpm、トウヒットが8235rpmと大きく変わることはありません。58度も同様に距離、スピン量ともに同等という結果が出ました。

確かにスイートエリアが広い。これならやさしくプレーができそうですね。

本当に幅広いゴルファーに薦められる

そこでGEW片山三将もアマチュア代表としてテストしてみた。

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片山:私も同様に52度と58度でそれぞれトウヒットとセンターヒットのテストをしてみましたが、隠岐さんはデータをどう見ますか。

隠岐:そうですね、片山さんのデータも私のものと同じです。52度を例に取れば、センターヒットの飛距離が91ヤードでスピン量が9148rpm。トウヒットの距離は82ヤードでスピン量は1万86rpm。距離、スピン量ともに大きく変わることはありませんでした。当たり所によって、バラつきが出るウエッジではないことを分かってもらえたと思います。

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片山:センターヒットとトウヒットで9ヤードの差というのは、一般的なウエッジと比べてどうなのでしょうか。

隠岐:かなりトウに当たったということを考えれば、この差で収まるのはすごいことだと思いますよ。

片山:この許容性を考えると、どんなゴルファーにも使用メリットがありそうですが、隠岐さんはどういう人に推奨されますか。

隠岐:そうですね、今回はアマチュアゴルファーがミスしやすいトウヒットを例にとって検証してみましたが、逆にヒールに当たりやすい人なら重いウェイトをヒールに装着することで打点がセンターに寄りやすくなります。個々のゴルファーの打点によって、カスタマイズできるのも『ツアーウエッジ』のメリットなので、本当に幅広いゴルファーがやさしく使えるウエッジだと思いますよ。

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【隠岐和也】
2010年の入社時よりクラフトマンを7年経験。2016年10月にゴルフ5プレステージ日本橋店の立ち上げに参加。2019年3月よりゴルフ5プレステージ新宿店勤務。ゴルファーに寄り添った接客と確かなフィッティングの技術で日々最適な1本を提案している。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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