テニス上達への最短プロセス “草トー”に出ればグングン上手くなる

東邦出版

【Getty Images】

 普段、仲間どうしでテニスを楽しんでいるあなたは、試合に出てみようと思ったことはありませんか? もし「もう少し上手くなりたいな」と思うのなら、各地で開催されている草トーナメント(草トー)に出場すべきです。

「『私なんてまだ試合に出るほどのレベルじゃない』と言う人が多くいますが、それは大きな間違いです」

 こう話すのは、数々のビッグトーナメントを含め、草トー200勝以上を誇る“草トー王”橋爪宏幸さんです。現在も草トーに出場し、「生涯現役!」を掲げる橋爪さんに、試合に出る意義、そして試合における対策法とその練習法を教えてもらいました。

試合に出てこそ上手くなれる!

 テニスクラブやスクール、またはサークルで、いつも同じメンバーで試合をしていても、なかなか上達は望めません。ボールの球種やスピード、コースの予測が自然とできるようになってくるためです。やはりテニスは、いろいろなタイプのプレーヤーと戦うと、多くの経験値が得られて自分も強くなれます。草トーに出場する意義は、そこにあるのです。

 まったく知らない相手と、やり慣れていないコートで試合をするのですから、いつもとは違って動きがぎこちなくなります。大切な場面でドキドキすることもある。いつもの自分だったら……と思うかもしれません。しかし、それがテニス上達へのプロセスなのです。

試合に出る→思いどおりにいかない→課題が見つかる→練習する→試合で再び試す→上達する

 試合に出て己を知り、足りなかった部分を練習で補い、また試合で試す。その繰り返しでテニスは上達するのです。「技術練習と実戦練習の同時進行が上達の近道」です。試合は自分の実力を試す場ではありますが、それ以上にレベルアップする近道でもあることを忘れずにいてください。

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著者プロフィール

サッカーや野球、ゴルフ、テニス、ラグビーなどのスポーツ本、競馬や宝くじのギャンブル本を中心に、文芸、脳トレ、音楽、芸能……幅広いジャンルの単行本を出版。最近の売れ筋商品に『エディー・ジョーンズの日本ラグビー改造戦記』や『高校球児に伝えたい!プロでも間違うバッテリーの基本』など。

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