「歳を重ねても成長できる」
「３０代からなら、あと半世紀できる」
「親子３代でプレーできる可能性がある」

　これらは、すべてあるスポーツの魅力を表した言葉だ。なんのスポーツのことか、皆さんはお分かりになるだろうか？

　正解は「ゴルフ」。ゴルフ好きの知人と話していた時に、その人が熱く語っていたのが印象的で、ずっと頭の片隅に残っていた。たしかに、ゴルフは年齢による体力的な衰えは大きな問題にならない。また、ゆっくりでも確実に成長し続けられることも、ゴルフが「生涯スポーツ」として高い人気を得ている理由だろう。

　５年ほど前、当時お世話になっていた雑誌社のゴルフコンペに参加し、初めてゴルフコースを回った。私にとって、それが初体験のゴルフだったこともあり、散々な結果ではあったのだけれど……以来、年に数回、近所の練習場に打ちっぱなしに行っている。

　１人で行ってもなかなか上達しないので、ある時、ゴルフが上手な知人にお願いして、打ちっぱなしで集中的にスイングのコツを教えてもらった。「なぜ、球が必ず右方向に飛んでしまうのか？」とか、「なぜボールの前の地面をたたいてしまうのか」など、ダメなところを指摘してもらい、少しずつ直していった。２時間集中して練習したかいがあり、球は真っすぐ飛ぶようになった。

　ただ残念なことに、次に行った時には日にちが空いたこともあり、身体で学んだ感覚がリセットされてしまったのだ。そんな失敗と発見を繰り返しながら、ゴルフのスイングは身体で覚えることが大事なんだなぁと、しみじみと感じた。