米倉涼子も実践するマシンピラティスを体験

池田園子

早速、マシンピラティスを体験!

 マシンピラティスを体験してみたいと思い、取材を申し込んだのが「Sky Pilates Tokyo」(東京都港区)。シルク・ドゥ・ソレイユが体のトレーニング/コンディショニングに取り入れている、全世界でメジャーなメソッド「STOTT PILATES(R)」に基づいたピラティスを教えてくれるのだそう。担当してくれたのは代表の河南達郎シニアインストラクター。

「実はピラティスって人の名前なんですよ」と河南先生。驚きました。ピラティスの創始者はジョセフ・ピラティス氏で、STOTT PILATES(R)はピラティス氏のオリジナルメソッドに、現代的な生体力学・科学を取り入れているのだそう。80年ほど前に広まったピラティスですが、医療チームがプログラム開発に関わり、現代人の体に合ったメソッドに改良されているといいます。

ピラティスで使うのは頭と体

【池田園子】

 最初はスパインコレクターというマシンを使って、胸式呼吸をしながら体を前方に倒し、背骨の正しい位置を見つけます。来て早々だからでしょうか、胸周りが固まっていて(開いていなくて)、息を吸いづらいと感じました。

 ちなみに、ヨガとピラティスの共通項は多いですが、1つめの違いは呼吸だといいます。ヨガは腹式呼吸で行うことが多いですが、ピラティスは胸式呼吸。動きながら常にお腹を引き締めた状態です。

 2つめの違いは動き方。静止した状態が多いヨガに対し、ピラティスは常にどこかの筋肉を使っています。「ここはこう動かして、次はあっちを動かして……」など、考えなくてはいけないことも多いです。

背骨を一つひとつ動かすのが気持ち良い

【池田園子】

【池田園子】

 こちらはキャデラックというマシン。負傷者がベッドに横になったままの状態でもリハビリできるように開発されたものです。脚をヒザが90度の角度になるよう上げた後、片方ずつ上げて下げてを繰り返します。腹筋がぷるぷるします。

【池田園子】

 バーをつかんで呼吸をしながら、背骨の一つひとつをゆっくりとマットレスに落としていく動作も。これを何度か繰り返すうちに、涼しいはずの室内で、背中にじわっと汗をかくのを感じました。

「背骨をしっかり動かすと、体中ほぐれてくるはずですよ」と河南先生。ゆっくりとした動きにも関わらず、体を丁寧に動かすよう心がけているせいか、全身の血行が良くなっている感覚があります。

【池田園子】

 息を吸いながら骨盤を後ろに倒し、背中から丸くなるようにして息を吐きながら、腰から下ろしていきます。
 腹筋と背筋にしっかり効いている気がします。

負荷を自在に変えられるから楽しい

【池田園子】

【池田園子】

 続いて、取り外し可能なスプリングで負荷を増減できるマシン「リフォーマー」を使います。ヒザを90度ほどの角度にした最初の状態から、腹筋を使って脚をピンと伸ばします。

【池田園子】

 頭上にあるストラップは腕も脚も鍛えることができます。この日は両方教えていただきました。マシンを使ってできるエクササイズは幅広く、各マシンにつき初級・中級・上級と分かれているそうです。

【池田園子】

 道具を加えたエクササイズもできます。この円形の道具を「落としちゃダメだ!」と思うと、内ももが引き締まるのを感じます。

【池田園子】

 今度はうつ伏せになって背中と腕を鍛えます。このマシン、自宅に欲しい……。

【池田園子】

 たくさん使った腰回りをいったん休めます。

【池田園子】

 最後はマシン「チェアー」を使います。腰周りだけを台の上に乗せ、片腕は下のバーへ。不安定なので、もう片方の腕は台へそっと添えます。

「ここを引き締めたい!」がかなう

 バーに加える腕の力をゆるめながら、徐々に上体を起こしていきます。片腕は太ももの上へ。呼吸をしながら脇腹をしっかり上げる意識を持つと、お腹が固く引き締まる気がします。

 約1時間に渡ってエクササイズを教えていただいた結果、筆者が受けたマットピラティスの団体レッスンよりも、やりがい(?)を感じました。絶えず動いていましたし、「体をきちんと使えている!」といった実感や達成感が伴っていたのです。

「マットピラティスではご自身の体重=負荷で、マシンピラティスのように負荷を調整できません。マシンを使うと自分もマシンも動いて楽しめますし、鍛えたいパーツに絞ったアプローチもできますし、挑戦できるエクササイズの数も数百個と断然多くなります」(河南先生)

「30回やれば違う体になっているのを感じる」

 マシンピラティスは1対1で行うケースが多いため、きめ細やかな指導をしてもらい、より効果的な動きができそうです。ちなみに、通い始めてからどれくらい経つと、体の変化を実感できるものなのでしょうか。

「ピラティス氏は10回で体の変化を感じる、20回で見た目の変化がわかる、30回で以前の自分とは違う体になっているのを感じる、と唱えました。週1回でも3カ月通っていただくと12回ほどレッスンを受けたことになり、変化を感じられるはずです。プライベートレッスンで自分の体のクセを理解して、グループレッスンに出るのがおすすめですよ」(河南先生)

 ヨガとは違う魅力があるピラティス。興味のある人はプライベートレッスンから始めてみては?

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著者プロフィール

ライター/編集者。1986年生まれ。R25、ITmedia、マイナビなどのWebメディア、企業のオウンドメディアを中心に執筆。得意ジャンルはIT、アプリ、恋愛、人物取材など。妊婦向け雑誌『妊すぐ』ではタレントインタビューを担当。著書に『フリーランスで食っていきたい!』がある。2013年11月から週3で通うヨガレッスンが至福の時間

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