タイ2500年の歴史を持つ仙人体操 今年注目の美ボディエクササイズ

スポーツナビDo

誰でも簡単、自分で自分を癒す整体

講師のAKIKO先生、タイ人にルーシーダットンを教える唯一の日本人だ 【スポーツナビDo】

「タイの語源をたどると、ルーシーは『仙人』、ダットンは『体操』という意味があるそうです。そのまま訳すると『仙人体操』になるわけですが、ルーシーダットンをいくつかのキーワードで表現すると、自分で自分を癒すことができる整体であり、ヨガやストレッチに似た簡単な体操でもあり、また、タイマッサージのような心地よさを得ることができ、体が硬くても老若男女誰でもできる、というものなんです」

【スポーツナビDo】

 ルーシーダットンで行う運動自体は、ヨガやストレッチに似たゆるやかな運動で、独自の呼吸と一緒にポーズを取るのが基本。寝て、立って、座って行うポーズがあり、筋力アップ、ストレス解消、便秘、冷え、むくみ、頭痛、腰痛、生理痛、ウェストの引き締め、二の腕の引き締めなど、多岐に渡った効果が期待されるという。

“タイ式ヨガ”とも呼ばれているが、ヨガとの違いは、精神性を求めていないこと。ヨガはそれ自体が瞑想であるというスタンスも持っているわけだが、ルーシーダットンはタイの仙人が修業中に生じた不調やコリを改善するために編み出したと言われる健康法であり、健康そのものにフォーカスされた整体。そのため、精神性は必要とされていないのだという。

 また、かつてタイの国王が国民の健康を願って広めた運動であることから、「タイのラジオ体操のような感じですね」とAKIKO先生は説明してくれた。

姿勢や呼吸を意識するだけでも痩せやすい体に

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 そのルーシーダットンをもとに、現在、AKIKO先生が確立したプロジェクトが『RUSIEstyle(ルーシースタイル)』だ。このプロジェクトには、以下の3本の柱がある。

(1)ルーシーダットンを通して日本とタイをつなげる

(2)心と体の健康増進、健康意識の底上げ

(3)美容、健康への意識改革(ルーシースタイルダイエット)

 この3本柱の中でもスポーツナビDoが実践編として注目しているのが、「(3)美容、健康への意識改革(ルーシースタイルダイエット)」。これについて、AKIKO先生が以下のように説明した。

「『足るを知る』という言葉がありますが、これは“今あるもので十分じゃないか”という意味です。例えば、ダイエットしたいと思っている人は、今の自分の生活や食事、運動を省みずに、ダイエット食品とかダイエット器具に頼るなど他力本願な人が多いと思うんです。でも、そうではなくて、まず自分の姿勢や呼吸など、お金をかけないで自分が意識するだけでも痩せやすい体になることができる。そういうことをルーシーダットンを通して広めていきたいと思っています」

『姿勢』『呼吸』『ルーシーダットン(ストレッチ)』の三原則

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 また、自身のモデル業の経験から、「多くのモデルの人たちは特別な何かをしている人は多くはありません。みなさん姿勢がいいんです。歩き方ひとつをとってもチャラチャラ歩くのではなく、スタスタとしっかり歩いている。それだけでも全身運動になっているんです」と付け加えたAKIKO先生。もちろん、さらに筋肉をつけたい、シェイプアップしたいという目的を持っているモデルは、筋トレ、ランニングなどを取り入れているとのことだが、基本的には特別な何かをしているモデルは少ないのだという。

 そして、それらモデル業の経験を踏まえ、活かしつつ、ルーシーダットンと結びつけたのが、ルーシースタイルダイエット。これには『姿勢』『呼吸』『ルーシーダットン(ストレッチ)』の三原則があり、これらを守り、実践することで「お金をかけず、無理をせずに、心と身体のシェイプアップをはかれる」という。
 では、次回からAKIKO先生に実際にルーシースタイルダイエットを教えていただきます。第1回目は「姿勢と歩き方」。お楽しみに!

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

AKIKO(あきこ) プロフィール

高校卒業後、日本や海外でモデルとして活動。モデルの仕事がきっかけでタイに渡り、ワットポーでルーシーダットンと出逢う。5年間タイに住み、バンコク、チェンマイでルーシーダットンを修得し、2014年に帰国。
現在は、ルーシーダットンを通して、美と健康意識の底上げに貢献したいと、モデルの経験を生かし独自のエッセンスを取り入れた「ルーシースタイル」のレッスンを展開している。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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