人生を豊かにする食だからバランスが大切 実践編「食欲コントロールバイブル」

スポーツナビDo

ストイックになりすぎず、できる範囲で

何回でもやり直しがきくからこそ、村山さんは“食欲コントロール”を習慣化してほしいと語る 【中原義史】

 好きなものを好きなだけ食べても、太らずに健康的な体を手に入れるための方法――村山さんが一貫して唱えている「食欲コントロール」は、我慢ばかりのダイエットより、続けることが可能だという。そして何より、何回でもやり直しがきくという点が、村山さんが新刊で一番伝えたかったことだ。

「女性の場合はホルモンのバイオリズムもありますし、暴飲暴食をしてしまうこともありますよね。いつも質素な食事ではつまらないでしょうし、みんなと騒いで飲みたいときもありますよね。会食や友達との食事をやめる必要はないと思うんです。

 食は、人生を豊かにするためのもの。だからこそ、ハレの日と普段の食事のバランスが大切だと思います。大切なのは、食欲は乱れるものと考えて、乱れても元通りに戻せる、浮上できると考えることです。一度乱れると諦めてしまう人が多いんですけど、“ゼロか百か”ではなくて、“ゼロか一か”を地道に続ければいいんです。また戻れるという考えさえ持っていれば、諦めずにやっていけるのではないかと思います。

 私も暴飲暴食をしてしまうことはありますが、そういう時は『美味しい』と思って食べてしまいます。多くの人は罪悪感を持ってしまうんですが、私は正しい食欲を取り戻せることを知っていますので、今はそういう時期と思って食べてしまいます。あまり多すぎるとダメですが(笑)」

 ストイックになりすぎず、できる範囲でやればいい。暴飲暴食をして横道に逸れても、戻って来られる。「実践編」には村山さんのそんなメッセージが詰まっている。

「ちょっとした決まりはありますが、基本的には食は楽しいことなので、ポジティブに考えていくことに結び付けたいと思っているんです。きれいな自分や健康になっていく自分は、みんな好きなはずですよね。ポジティブなサイクルができれば、うまく回っていくんです。私はそのはじめの一歩をサポートしたいと思っています。

 この本で書いてあることは基本的なことばかりなんですけど、『知っている』と『やっている』、さらに『やっている』と『習慣になる』は違うんですよね。ぜひ多くの人に“食欲コントロール”を習慣化してほしいと思っています」

体が喜ぶ22時スープ

 村山さんはスポーツナビDoで昨年3月より1年間、食と運動に関する身近なお悩みを解決するレシピを提案してきた。4月からの新連載のテーマは「体が喜ぶ22時スープ」。夜遅い時間にご飯を食べることが多い人にはぴったりのレシピだ。

「新連載では、さまざまなスープを紹介したいですね。残業後に帰宅してスープを食べるのが楽しみになるような、ちょっとした明かりが灯るようなレシピにしたいです。体に負担がかかりすぎず、でも栄養もあって、簡単にできて……。喜びを感じて、ほっとして食べられるようなスープを提案したいと思っています」

(取材・文:竹内桃子/スポーツナビ、インタビュー写真:中原義史)

『あなたは半年前に食べたものでできている 実践編』

【サンマーク出版】

「ダイエットができない」「せっかく頑張っていたのに、嫌なことがあった日に、つい暴飲暴食してしまった」「どうしても運動できなくて、続けられない」――こんな不安がある人も、もう大丈夫。この本には、一生、無理なく食欲をコントロールし続けるための、「食欲を乱さないための予防策」「誰でも続けられる運動のコツ」「食べ過ぎてしまったときの対処方法」が書かれています。

 2013年12月に発売され、9万部の売上を突破した『あなたは半年前に食べたものでできている』(サンマーク出版)の実践編となる食欲コントロールバイブル。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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