注目される男性のための“ブロガ・ヨガ” L.A.で体験クラスに参加

猿渡由紀

【(C)Eli Dagostino】

 ヨガ発祥の地インドでは、伝統的に、ヨガは男性のためのものだった。だが、現代の欧米や日本で、ヨガクラスに通う生徒は圧倒的に女性が多い。

 そんな流れを変えようとして生まれた“ブロガ・ヨガ”が、米国で注目を集め始めている。ヨガ・インストラクター兼パーソナル・トレーナーのロバート・シドティ氏が考案したこのヨガは、“ブロ(bro)”という名前が示す通り、「男のためのヨガ」をうたうもの。

 2009年に東海岸で始まり、次第に米国各地に広がるようになったこの“ブロガ・ヨガ”は今年10月、ついにL.A.にも進出を果たした。男性向けとはいえ、女性も歓迎ということで、さっそく、クラスを試してみることにした。

フィットネス的な動きも

【(C)Eli Dagostino】

“ブロガ・ヨガ”のL.A.でのクラスは、斬新なワークアウトを積極的に取り入れることで知られるクランチ・ジムで開かれている。火曜と水曜に1時間、木曜に1時間半のクラスがあり、筆者は木曜日のクラスに参加した。

 生徒は、筆者ともう1人を除き、全員が男性。それは予想したとおりだったが、意外にも、インストラクターは女性だ。

【(C)Eli Dagostino】

 最初はスローなペースでスタート。スローとはいってもかなり筋肉を使う動きで、すぐに体が温まってくる。その後は、純粋なヨガのポーズだけでなく、腕立て伏せやスクワット、マウンテンクライマーなどフィットネス的な動きもかなり登場した。

 腹筋運動もしっかり時間をかけて行うが、ヨガクラスでよく出てくる後屈のポーズはやさしいレベルにとどめており、肩立ち、頭立ちなど逆位のポーズは、いっさいなかった。多くの初心者が難しいと感じるロータス(蓮華座)も、一度も出てこない。

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著者プロフィール

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ10年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている

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