街中を走るランナーが履いている、あのタイツって何?

STANDS!

コンプレッションウェアには、3つのタイプがある。

【STANDS!】

――つまり、コンプレッションウェアを履いて走ると、履かない時よりも疲れにくいということですか?

デサント はい。例えるなら、生春巻の皮のような役割を果しています。何かしらで巻いてあげることによって、少し動かしても包まれているモノが散らからない。結果、繊維同士の摩擦を軽減することで、負担解消につなげようということです。

――摩擦が軽減されることで、疲労物質が生まれにくい状態をつくり、疲れにくくしようということですね。

デサント ええ。ちなみに、コンプレッションウェアには3つぐらいの種類があります。さきほど例に挙げたアンダーアーマーやスキンズなどの「着圧」タイプ。これは、身体に圧力をかけてあげることで、負担を軽減するタイプです。
 他には、テーピング機能でヒザの動きをサポートするモノもあります。長い距離を走っていると地面に着地した時、ヒザの向きがバラバラになって、結果、ヒザを痛めることが多くなります。男性だったら外側に、女性だったら内股になるので、それをまっすぐ向けさせるモノ。

 そして3つ目が、走る時の姿勢を保つ姿勢補正型のものがあります。

――思ったよりも種類があるんですね。ちなみに、今の主流となっているのはどれでしょうか?

デサント 着圧モノとテーピング機能があるモノの2つが人気ですね。着圧にも2種類あって、脚の筋肉全体を均等に圧迫するものと、段階的に着圧するモノの2種類があります。

“ふくらはぎ”をサポートすると、疲れはとれるし、むくまない!

【STANDS!】

――すみません、段階的着圧とは一体どういうイメージですか?

デサント すみません、ちょっと難しいですね。ここで少しイメージしてほしいのですが、ホースで水を流していて、先の方を指でつまむとゴーッって水圧が強くなるじゃないですか? それと同じ理屈です。

――部分的に圧力をかけることによって、血液の動き、血流の流れが促進されるということですね

デサント 人間のカラダは下半身に60%ぐらい血液が滞っていると言われています。女性ならわかる方も多いと思いますが夕方、ブーツが入らない時がありますよね? あれは、まさにそういう状態です。それを解消する上で重要となるのが、“ふくらはぎ”です。
――ふくらはぎですか?

デサント はい。ふくらはぎって、「第二の心臓」とも言われていて、重力の影響で下半身に溜まっている血液をポンプのように心臓に送る役割を担っているんです。

 その活動を、コンプレッションウェアで助けてあげることによって、老廃物だらけの汚れた血液をスピーディに肺にあげて、カラダの血液の循環をよくしようというイメージです。スポーツのシーンなんかは特にたまりやすいですから、ふくらはぎの役割ってすごく大切なんですよ。

――なるほど! そう考えると、普段からコンプレッションウェアのようなモノを履いて仕事すると、疲れにくくなるかもしれませんね!

■SKINS(スキンズ)
着るサプリメントというコンセプトのもと、世界中のランナーだけでなく各競技のアスリートに愛されているコンプレッションウェアのブランドです。日本国内では(株)デサントが扱っています。 http://www.skins-jp.com/

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著者プロフィール

「スポーツをプラスすれば、毎日はもっと楽しくなる」をコンセプトに、カラダを動かすことの楽しさや面白さを伝えるWEBマガジンです。STANDS!では、スポーツをはじめるにあたり、行動に移せていない潜在層に対して、「スポーツ×ビジネス」という独自の観点からのインタビュー記事や、健康に関するコンテンツ、注目イベントの紹介・レポートを配信することにより、「カラダを動かすきっかけ」を提供しています

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