ザック監督のサッカーを「信じて戦う」=ブラジルW杯目前 清武弘嗣インタビュー

山口裕平

W杯ブラジル大会に出場する日本代表23人に選ばれた清武弘嗣にインタビュー 【Getty Images】

 いよいよ目前に迫ってきたワールドカップ(W杯)ブラジル大会。12日には日本代表メンバー23人も選出され、本番に向けての機運も高まってきた。

 2011年8月にA代表デビューを果たした清武弘嗣(1.FCニュルンベルク/ドイツ)は、前線で得点につながるパスを出せる選手として、アルベルト・ザッケローニ監督率いる代表に選ばれ続けている。12年のロンドン五輪でも主力を務め、代表に欠かせない存在となった。その年からブンデスリーガ1部に属するニュルンベルクに移籍し、ドイツでもチームのレギュラーとして活躍している。

 そんな清武にとってW杯は「経験じゃなくて結果が欲しい」と強く願う夢の舞台。いちサッカーファンとして見ていたW杯に、実際にメンバーとして臨む今の心境などを語ってもらった。

大分で「デルピエロが決めた試合」を生観戦

02年日韓大会では、大分での試合を観戦していたという清武。今回は自身がその大舞台に立つ 【山口裕平】

――ブラジルW杯がいよいよ近づいてきました。まず清武選手が初めてW杯を見たのはいつの大会ですか?

 98年のフランス大会です。小野伸二さんが18歳でデビューしましたよね? その時ですね。

――その時はどういう風に見てました?

 普通に見ていました。幼い少年が『わぁ、すげーな』みたいな。今はちょっと感覚が変わりましたけど、他の人の試合を見る時は、常にそんな感じでしたね。南アフリカW杯の時も、いちファンとして見ていました。

――02年は日本で開催され、清武選手の地元大分でも試合が行われましたが、観戦には行きましたか?

 行きました。2試合見に行ったんですけど、覚えているのはイタリア対メキシコ戦(02年6月13日、大分スタジアム)ですね。1−1の引き分けで、デルピエロが決めた試合です。良い試合でしたよ。

――02年の大会でW杯に対する見方は変わりましたか?

 あんまり変わらなかったですね。でも、夜中じゃなくて普通の時間に(試合が)あるっていうのは見やすかったです。あとはホントにサッカー好きな小僧が見てるみたいな感じでした。

日本代表としての戦いに責任を感じる

――今回は日本代表メンバーとして大会に臨むことになりますが、ブラジル大会はどういう大会にしたいですか?

 今の日本代表というのは、いい経験をしたとかではなくて、結果を求められる。本当にいい結果を残したいし、残せるだけの力はあると思うので、結果を残したいですね。

――日本代表として戦う重みを感じますか?

 最初に入った時からすごく責任は感じるし、そこに入りたくても入れない選手はたくさんいるわけなので、責任感は強いなと思います。

――やはり日本代表の試合と毎週あるリーグ戦では、試合の重みは違ってきますか?

 いや、自分の気持ちは一緒ですけど、日本を背負う、国を背負って戦っているという重みはありますよね。日本の代表として、戦うことは特別なことですから。(日本代表の試合は)興奮もするし、前のめりになるんですけど、ピッチに入ったらいつも通り自分のプレーを表現して、監督が求めることをやってと、冷静に分析してやれればいいなと思います。

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著者プロフィール

茨城県つくば市生まれ。サッカー好きが高じ、いつの間にかドイツへやってきてしまったフットボールフリーク。06年に英国を訪れた際、平日の昼間から酒を飲んでフットボール談義に興じるファンに魅せられ、以来ファン文化に興味を抱く。ドイツでは観客動員数世界一の謎を解き明かすべく、日々取材活動に勤しんでいる。

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