仕事帰りに“プロレス女子”に変身!? 非日常の運動不足解消法
【スポーツナビ】
プロレスサークルで運動不足解消
アイスリボン主催の女子プロレスサークルに潜入! 【スポーツナビ】
埼玉県の西川口駅から徒歩10分ほど。やって来たのはレッスル武闘館。建物の中からは「ヤーッ!」と威勢のいい女性の声が聞こえ、バシン!バシン!とマットをたたく音が響いてくる。ここは女子プロレス団体「アイスリボン」の道場。そう、今から紹介するサークルとは、プロレスサークルなのです。
気分は鳥人! フライングボディーアタック! 【スポーツナビ】
しかしながら、腕立て伏せやスクワットのような筋トレや、単なるマット運動を延々とやっているわけではない。ロープワーク、受け身の練習が終わると、休憩をはさんでドロップキック、ロックアップ(がっちりと組み合うこと)から相手をロープに振ってからの簡単なアームホイップ(相手の脇下に腕を引っ掛けて投げる)、さらにフライング・ボディアタックなど、これぞプロレスサークルの醍醐味(だいごみ)とも言えるダイナミックな練習が体験できるのだ。
体育会ほどの厳しさでも、同好会のような緩さでもない
ロープに振ってからの簡単なアームホイップ 【スポーツナビ】
「もともとプロレスが好きでした。よく試合を観戦していたんですけど、アイスリボンでプロレス教室をやっていることを教えてもらって、見てるだけじゃなくて自分でも動いてみたいなと思い、参加してみました。最初は体験でやってみたんですけど、すごくおもしろかったのでそのまま通うようになりました」とHIROMIさん。プロレスサークルの前身であるプロレス教室から通い始め、もう3年半になるという。
サークル歴1年になるマチコさんも元々はプロレスファンで、「友だちと一緒に“通ってみようか”って話になって」と参加したそうだ。
HIROMIさん、マチコさんともに普段は別の仕事を本業に持っている、ごく普通の女性。プロレスラーになることを目標としているわけではなく、「趣味の延長」でプロレスサークルに通っているという。
「すごく楽しいですね!」と目を輝かせて話してくれた2人。プロレスというと何だか厳しいイメージがあるけれど、このサークルは和気あいあいとした雰囲気の中で行われている。
「そうやって習っているメンバーと仲良くなって、できないところを互いに励まし合ったりといった楽しさがありますね」(HIROMIさん)
「自分も満足に教えられる技術がない分、先輩レスラーの方に聞いたり、教えてもらったりしています。サークルのメンバーのみなさんと一緒になって、自分も成長していきたいですね」(235選手)
だから鬼軍曹がビッシビシと練習生をしごく……なんていうことはまったくなく、プロレスを通してメンバーとコーチがいっしょに体を動かすことを楽しみながら、技・動きの上達という共通の目的を目指して汗を流している。体育会ほどの厳しさではなく、かと言って同好会のような緩さではない。まさしく“サークル”という言葉がぴったりハマっている印象だった。