若手主体のレアル・ソシエダが0−5で国王杯初戦を制する

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

バレネチェアが2G2Aの大活躍でチームを牽引

 国王杯初戦、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホベ・エスパニョール・デ・サン・ビセンテとの一戦に臨んだ。テルセラ(5部相当)に所属するホベ・エスパニョールはバレンシア州に位置し、先月の未曾有の水害により試合開催の延期を余儀なくされていた。ラ・レアルは国際マッチデーによる代表招集の影響により多くの選手を欠く中、試合開催地アリカンテを訪れた。会場はエルクレスの本拠地、ホセ・リコ・ペレス。

 控え選手、B所属選手主体で構成されたラ・レアルだが、実力差を見せつける立ち上がり。攻撃を牽引するのは下部組織出身でこの日キャプテンマークを巻いたバレネチェア。フィールドプレーヤー全選手が敵陣でプレーする中12分、CBパチェコのスルーパスに反応し、冷静にシュートを流し込み先制。さらに3分後セルヒオ・ゴメスの右サイドからのクロスが左ポストを直撃したこぼれ球を豪快にダイレクトシュート。開始15分で0−2とする。

 前半終盤の38分には2点目のお返しと言わんばかりにバレネチェアがセルヒオ・ゴメスの得点をアシスト。さらにこの得点でニアサイドでスルーパスでチームの3点目をお膳立てしたマグナセライアが44分バレネチェアのアーリークロスを中央で合わせ追加点を挙げる。前線のテクニシャントリオが躍動し、圧倒的な攻撃力で相手を押し込み前半の内に試合を決めてしまう。0−4で前半を終えた。

 大量得点を得たラ・レアルはバレネチェア、セルヒオ・ゴメスを休ませ、トゥリエンテス、中断前のバルセロナ戦で大活躍を見せたアイエン・ムニョスをピッチへ送りこむ。ペースを落とし試合をコントロールするラ・レアルは次々と若手を起用。78分にはBチームでは10番を背負うミケル・ゴティがオラサガスティのエリア内での突破からのパスを押し込みダメ押しの5点目を決める。相手にほとんど攻撃の機会を与えなかったラ・レアルがこのまま無失点で勝利を収めた。

 昨季は最小得点での勝利が続いた国王杯、今季は好スタートで初戦を終えたラ・レアル。次戦は24日、敵地サン・マメス・バリアにてクラブ最大のライバルであるアトレティック・クルブとのバスクダービーに臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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