試合2日前、全体練習後に円陣を組んだ際、鳥居塚伸人監督からは強めの口調で選手たちにゲキが飛ばされた。その真意について指揮官は、「選手たちは一生懸命やっているし、必死になって戦ってくれた」と前置きしつつ、「あの結果(1-4での敗戦)をどれだけ選手たちが自覚して今後に取り組んでいくか。『次もある』と思っていると思うけど、プロの世界、『次はない』と思っていかないといけない。そこから中3日で迎えるこの試合に向けて、準備をどうやるかというところをしっかり選手に問いかけた」と話す。開幕からリーグ戦3試合無敗で臨んだ直近の東京NB戦は、前半こそ相手よりシュート数も上回る内容で1-1で折り返したが、後半に3失点を喫し、1-4で敗れた。時間の経過とともに浮き彫りになったのが、相手をはがす技術など、選手一人ひとりの個の力だ。それに対し、C大阪はグループで奪うこともままならず、失点を重ねた。試合後、「チームとしてどこで奪うのか、奪えないのであればどこへ(相手を)追い込まなければいけないのか、そういった部分はチームとして明確にしなければいけなかった」と指揮官も反省の弁を述べたが、今節に向けた練習の中でも、連動した守備の意識付けを徹底させ、そのために声で味方に奪いどころを伝える重要性も認識させた。千葉Lもつないで攻めるスタイルを志向するだけに、C大阪としては東京NB戦で出た課題と向き合うチャンスでもある。「みんなで声を出して、どういう形であっても、綺麗じゃなくても、気持ちで全員で勝利を目指して頑張っていきたい」と荻久保優里も話す。