セレッソ大阪【J1リーグ第33節 C大阪vs.浦和】状態上向きの現在、次なるミッションである連勝を目指し、埼玉スタジアム2002に乗り込む

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【CEREZO OSAKA】

2日に行われた明治安田J1リーグ第29節・ガンバ大阪戦。台風10号の影響により延期されていた大阪ダービーで、セレッソ大阪は内容も伴った会心の勝利を収めた。その余韻に浸る間もなく、中2日、今度はアウェイに乗り込み、浦和レッズとの明治安田J1リーグ第33節に挑む。

先日の大阪ダービーで見せた戦いぶりは、「圧巻」の一言に尽きた。試合開始からフルスロットルで立ち向かっていくと、前線からの強度の高い守備、鉄壁の最終ライン、中盤でのセカンドボール回収。まさに指揮官が話していた「原点」、いい守備を取り戻すと、奪ったボールも素早く縦に運び、相手ゴールに迫った。ここまでチームを引っ張ってきたレオ セアラ、ルーカス フェルナンデスだけではなく、ここ数試合、チームを勢いづけている北野颯太、阪田澪哉といった若手がアグレッシブにゴールに向かう攻撃は見る者を魅了した。前半こそ相手GKの奮闘もあり無得点に終わったが、後半開始早々、アカデミー出身の西尾隆矢が魂のゴールで咆哮。後半の中盤から終盤にかけては攻め込まれる時間もあったが、最後までGKキム ジンヒョンを中心に失点することはなく、2試合連続のクリーンシートで試合を締めた。「ベンチから見ていて、『本当に強かった』と感じた」と小菊昭雄監督も選手たちを称えた一戦は、シーズン終盤を戦うチームの大きな勇気になるだろう。今節に向けての準備期間は2日。次の試合に向けて必要とされる十分な回復時間はなかったかも知れない。それでも、「スペシャルなゲーム(大阪ダービー)で内容も伴った勝利ができましたので、選手たちは心身共に充実していますし、そのタイミングですぐに試合ができることを喜びに変えています」と小菊監督。一時期の苦しい状態から上向きになってきた今、連勝を果たし、再び上位に食い込んでいきたい。

【CEREZO OSAKA】

対する浦和は、8月末にペア マティアス ヘグモ前監督がチームを離れ、マチェイ スコルジャ氏が新監督として復帰。新体制での初陣となった明治安田J1リーグ第30節のガンバ戦こそ1-0で勝利を収めたが、そこからは無得点で2連敗と勝利はない。決してチーム状態は良好とは言えないが、攻撃陣を中心に「個のクオリティーが高いタレントが揃っている」(小菊監督)ことは間違いなく、敵地が舞台ということを考えても、セレッソにとって簡単な試合にはならないだろう。「一人ひとりの良さを出させないように、ガンバ戦に引き続き、コンパクトでアグレッシブな守備が大事になる」と指揮官は試合のポイントを挙げるが、まずは大阪ダービーでの勝因の一つとなったチーム全体での守備が大切になる。その上で、奪ってからの鋭い攻撃、ワイドの幅もうまく使いながら、1トップ2シャドーのレオ セアラ、ルーカス フェルナンデス、北野颯太にボールを集めてゴールをもぎ取りたい。中2日でのアウェイゲームというコンディションを考えると、試合途中での選手交代もカギを握る。「18人全員でしっかりとタスクを全うする」(小菊監督)ことが重要だ。

【CEREZO OSAKA】

明治安田J1リーグ第31節・湘南ベルマーレ戦で9試合ぶりに勝利して以降、2試合連続の無失点、さらには内容も1戦ごとに良化と、シーズン終盤へ向け、再び上昇していける雰囲気に戻ってきた。「V字回復」(小菊監督)を果たすためにも今節は非常に重要だ。次なるミッション、連勝を達成するべくチーム一丸で、埼玉スタジアム2002に乗り込む。
(文=小田尚史)
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